安全衛生への取り組み

  • 3 すべての人に健康と福祉を

職場巡視

 教職員の健康管理などを行う産業医は,衛生管理者,保健師,安全管理担当職員と共に月1回作業場などを巡視しています。作業方法または衛生状態に有害の恐れがあるときは,直ちに,労働者の健康障害を防止するため必要な措置を講じています。

作業環境測定

 本学では6名の作業環境測定士により作業環境測定 適正な作業環境を確保し,職場における労働者の健康を保持することを目的として,作業環境中に存在する有害な因子がどの程度存在するかを把握することを労働安全衛生法および作業環境測定法で定められているものです。を実施しています。本学で測定をはじめて14年が経過しましたが,この間に新たに加わった対象物質もあり,その都度サンプリング・分析方法などを検討し全てに対応してきています。

 また,職場環境のより高い安全性確保の観点から管理基準がさらに厳しくなり,分析精度を高めるこが求められてきておりますが,これらに対応するためスタッフ全員が学外で開催される各種研修会などに随時参加し,デザイン・サンプリング・分析・評価・報告などのスキル向上に努めています。

 また,作業環境測定結果の評価に基づいて,学内労働者の健康を保持するため施設の改善,設備の設置および健康診断実施などの必要な措置を講じています。

健康管理

 本学においては,有機溶剤や特定化学物質などの有害物質を取り扱う業務,有害物のガス,蒸気および粉じんを発散する場所における業務,実験・研究・診療などで有害放射線にさらされる業務,身体に激しい振動を受ける業務および深夜業務を含む業務などを行っている教職員に対し,年2回特定業務健康診断および特殊健康診断を実施し,その他の職員には年1回定期健康診断を実施しています。これらの健康診断は,法律により事業者にその実施が義務付けられ,本学の職員就業規則により,職員は必ず受診しなければなりません。また希望者には,胃検診,子宮がん検診,便潜血反応検査を実施しています。

 これらの健康診断の結果に基づき,産業医および保健師による精密検査の受診,医療機関での治療,生活習慣の改善などの保健指導を行っています。

過重労働による健康障害防止対策

  平成18年9月より「長時間労働者への産業医による面接指導等に関する実施要領」を制定し,面接指導を実施しています。時間外・休日労働時間が月45時間を超えた者に対して,「面接指導に係る通知書」を送付し,面接指導の申出の推奨を行っています。

  面接指導を希望した者については,産業医による面接指導を実施し,産業医から提出された「面接指導結果報告書および事後措置に係る意見書」により事後の措置を行っています。

AED設置状況

 突然の意識不明や心肺停止などに対応するため,平成16年度からAEDの設置を始め,現在学内に41台設置されています。各AEDの設置場所については学内向けホームページで情報を公開中です。

 また,これらの AED を緊急時に有効に使用できるように,平成18年度より教職員を対象とした年2回の救急救命講習会を継続的に実施しています。
 http://www.mie-u.ac.jp/staff/aed.html (学内限定)

  • 救命救急講習会(H30.06.28)

    救命救急講習会(H30.06.28)

ヒヤリハット報告

 学生の修学環境および教職員の職場環境などにおいて発生する重大事故などの防止に役立てるため,学生・教職員が経験したヒヤリハット事例(ケガ・病気には至らなかった場合,軽微なケガなどで済んだ場合など)を収集しています。

 学生・教職員に注意喚起することで同様の事例などによる事故回避に役立てたいと考え,平成24年5月にヒヤリハット報告を開始し,ホームページに公表しています。

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