地域貢献サークルMeiku

  • 11 住み続けられるまちづくりを
  • 15 陸の豊かさも守ろう
  • 17 パートナーシップで目標を達成しよう

 「地域貢献サークルMeiku」(以下、Meiku)は、平成24年に結成し、三重県内における耕作放棄地を活用した農業や、地域の方との交流を深める行事の企画・運営を行っています。現在は、三重県津市白山町上ノ村と三重県度会郡玉城町の2か所で活動しています。

1、三重県津市白山町上ノ村(以下、上ノ村)での活動

 青山高原の麓にある上ノ村では、高齢化や人口減少、耕作放棄地の増加という中山間地域における課題が存在しています。
 Meikuは約7反の耕作放棄地で稲作や畑作、果樹の栽培を行っています。田んぼでは、5月に手植えによる田植えを行い、9月に収穫をします。令和6年は5月4日に手植えを行いました。また畑ではさつまいもやナスといった野菜を育てています。基本、Meikuに所属する学生が主体となって活動しますが、分からないことについては経験豊富な集落の方々の力をお借りして、アドバイスやサポートを受けながら活動を進めています。

  • 田植え(R6.5.4)

    田植え(R6.5.4)

  • 田植え(R6.5.4)

    田植え(R6.5.4)

 さらに畑ではゴマの栽培も行っています。ゴマ製品を専門に扱う九鬼産業株式会社からゴマの種をいただき、収穫したゴマは九鬼産業株式会社に提供しています。ゴマは国産自給率が約1%と低いため、自給率向上のために国産ゴマ栽培に協力しています。毎年、九鬼産業株式会社主催のゴマ栽培に関する研修会が開かれ、担当者の方から丁寧な指導や栽培に関するアドバイスをもらっています。

  • ゴマ収穫(R5.9.1)

    ゴマ収穫(R5.9.1)

  • ゴマの実(R5.9.17)

    ゴマの実(R5.9.17)

 上ノ村ではシカやイノシシといった獣害による被害の対策に力を入れてきました。
Meikuでは集落の猟師の方によるレクチャーを受け、狩猟を行っています。また狩猟で獲れたジビエ肉は学生が持ち帰り自宅での料理や、11月に行われる収穫祭などでピザの具材として使用し、無駄にすることがないよう工夫しています。

  • 収穫祭でのピザ作り(R5.11.26)

    収穫祭でのピザ作り(R5.11.26)

  • シシ肉を使った鉄板焼き(R5.11.26)

    シシ肉を使った鉄板焼き(R5.11.26)

 コロナ禍から約5年が経過し学生と地域の交流も盛んになってきました。毎年8月に行われる上ノ村の盆踊りでは学生が出店を出すことや一緒に盆踊りを踊るなどして、地域の方々と楽しみます。また地域の子供たちと一緒に行うさつまいも堀では、さつまいもを掘る中で、会話や知らない生き物の発見を通じて交流を深めています。

2、三重県度会郡玉城町での活動

 令和元年から、上ノ村での活動とは別に、玉城町での柿栽培を行っています。この活動は、上ノ村での行事の中で出会った方からのお誘いがきっかけであり、上ノ村での縁により新たな活動が始まりました。令和5年はコンテナ約8箱分の柿が収穫できました。収穫した柿は、11月に行われる本学の学園祭で毎年販売しています。令和5年の学園祭では、柿と一緒に上ノ村で育てたさつまいもも販売し、多くの方に「おいしかった」と感想をいただけました。

  • 柿の収穫(R5.10.29)

    柿の収穫(R5.10.29)

  • 学園祭での販売(R5.11.4)

    学園祭での販売(R5.11.4)

 地域貢献サークルMeikuは、上ノ村と玉城町の2つの拠点でこれからも農作業や地域交流を通した地域貢献活動により、環境やまちづくりにかかわっていきます。

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