3環境・SDGsコミュニケーション
四日市CNXPJ(カーボンニュートラルトランスフォーメーション プロジェクト)
- 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 11 住み続けられるまちづくりを
- 12 つくる責任つかう責任
<みえの未来図共創機構 地域共創展開センター四日市CNXPJ企業人材向けカーボンニュートラル教材開発担当>
丸山 直樹
三重県北勢地域は、半導体・自動車・石油化学など、日本有数の産業集積地の一つです。20世紀後半に日本の産業を牽引した石油化学工業は、2050年のカーボンニュートラルに向けて産業転換が求められており、三重県、四日市市、本学などは、地域企業と連携した取り組みを行っています。これに対応すべく四日市CNXプロジェクト(プロジェクトリーダー:工学研究科 池浦 良淳教授)は、産官学連携による新産業の創出と地域イノベーションにより、世界のモデルとなる環境先進都市の基盤を創出することを目指しています。
本プロジェクトは、大きく3つの柱で構成されています。
①本学におけるカーボンニュートラル研究の産学連携への展開
産学連携により、省エネ・再エネ、高効率資源循環を確立する。
②本学をハブとした企業間連携によるカーボンニュートラル促進
本学のカーボンニュートラル研究をシーズに企業と連携して、新産業や地域イノベーションを創出する。
③企業人材向けカーボンニュートラル教材の開発と展開
企業従事者を対象に、実務を重視した環境関連教材の開発、カーボンニュートラルへの意識向上を促進する。
https://scienv.mie-u.ac.jp/scilets/course/view.php?id=173
令和5年度には、キックオフ研究会(令和5年8月30日)とプロジェクト研究会(令和6年1月31日)を開催し、カーボンニュートラル研究や企業間連携を推進するための環境整備と各府省の補助金獲得のための情報提供、企業や自治体と連携するための講演などを行いました。
企業人材向けカーボンニュートラル教材としては、以下を制作し企業技術者を中心に活用されています。引き続き、カーボンニュートラル教材の開発を進めています。
1-1 環境概論:大気、水質、エネルギー管理
1-2 地球温暖化の原理とカーボンニュートラルの必要性
1-3 対策指針とスケジュール
1-4 注意点:守るべき項目、許容できる項目
2-1 省エネ、3Rの更なる強化
2-2 プロセス改善:部分と全体
2-3 エネルギー転換:LNG、水素、アンモニア
2-4 CO₂捕集、再利用・・・CCS、CCU
2-5 水素の利活用
4-1 情報収集:ソース、方法
4-2 FS(Feasibility Study)・・・商業化の可否判断
4-3 新技術紹介:新たなる挑戦
今後も定期的な研究会を実施して、自治体、企業との連携を推進していきます。
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キックオフ研究会(R5.8.30)
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プロジェクト研究会(R6.1.31)
四日市CNXPJ 池浦 良淳プロジェクトリーダーからのメッセージ