3環境・SDGsコミュニケーション
附属小学校の取り組み
- 2 飢餓をゼロ
- 4 質の高い教育をみんなに
- 6 安全な水とトイレを世界中に
- 11 住み続けられるまちづくりを
- 12 つくる責任つかう責任
附属小学校では、今年度は4年生の社会科、6年生の家庭科、給食委員会の取り組みを中心に、環境にかかわる学習を1年間かけて進めていく予定です。
4年生の実践
1学期は、社会科で「くらしをささえる水~持続可能な水道事業とは~」という単元を設定し、附属小学校が使用している水道水を供給している片田浄水場を題材として取り上げ、学習を進めてきました。
子供たちは「片田浄水場は、緩速濾過をなくして急速濾過にするべきか」という疑問をもち、浄水場・水道局などへの聞き取りを積極的に行い、つかんだ事実や資料を基に各自が考えをつくり、主体的な話し合いを行っていきました。学習を進めていく中で暮らしを支える水道水に対して、安心・安全な水の供給、安定した水の供給、経営の効率性・健全性、価格(水道料金)といった視点で、持続可能な水の使用について理解を深めることができました。
<学習を終えて>
自分たちの水道水の使い方について見直すことができました。授業の中で子供たちは特に災害時の水道使用に注目し、その中でも持続可能な水道事業について考えていました。今後も「安全な水」「住み続けられる」「エネルギー」「陸と海の豊かさ」という視点から、社会的事象を考えていきます。
具体的には2学期は社会科で、「ごみの活用としまつ」という単元でごみについて学習していきます。ごみの学習を通して、子供たちが自分事と捉え、自分たちの生活環境をよくするために自分にできることを実践していく姿を期待しています。
6年生の実践
6年生では、家庭科で「スーパークリーン大作戦~落ちにくい汚れ落としへの挑戦~」という単元を設定し、環境に配慮した清掃の工夫や、家庭での実践できる取り組みを考えることをねらいとして、学習を進めてきました。
子供たちは汚れの種類に注目し、自然由来の洗剤を使うことを念頭に環境に配慮した清掃の仕方を考えました。学習が進む中で、「汚れを楽に落とす」「付着している場所を傷付けない」「より環境に配慮した清掃方法」の視点で考えるようになりました。
<学習を終えて>
本題材では、学校の清掃活動で行っている水と雑巾だけで落とすことができない汚れを「重曹」「クエン酸」「セスキ炭酸ソーダ」などの環境に配慮した洗剤を使って落とす方法を考えました。環境に配慮した洗剤だとしつこい汚れを落としにくいのではないかと子供たちは心配する様子がありましたが、教師が汚れを落とす動画を見せることで「こんなに落とすことができるのか」と希望や期待をもち、家での実践計画を立てていく様子が見られました。その後、台所の換気扇を掃除した子供が実践報告をし、学期末の大掃除でも学んだことを生かして掃除をしようということになりました。引き続き、家庭での実践で自分ができた工夫を交流し、より環境に配慮した掃除の仕方について実践し続ける姿を目指していきたいと思います。
給食委員会の実践
給食委員会では、1学期に給食の残食を減らすための取り組みを行いました。毎日給食委員会が、各クラスの給食の残食の量をチェックし、表に書き込んでいきました。また、全校集会で紙芝居を用いて給食を楽しんで食べ、食品ロスを減らすように呼びかけたりするなどの取り組みを進めていきました。その結果、全校集会の前後の本校の平均給食残量推移を比べたところ、学校全体で残食の量を大きく減らすことができました。これからも、日頃から感謝の気持ちをもって食べ残食を減らすことを意識して学校全体で取り組んでいきたいと思います。