環境・SDGsマネジメントシステム(ISO14001)の維持審査

  • 17 パートナーシップで目標を達成しよう

 令和5年9月13日(水)から9月14日(木)の2日間、本学が運用している環境・SDGsマネジメントシステムが、ISO14001の規格要求事項に適合しながら自ら定めた取り決めに従い有効に運用されているか、組織の方針・目標を達成する能力を有しているかを確認するため維持審査が行われました。

伊藤 正明学長インタビューの様子(R5.9.14)

伊藤 正明学長インタビューの様子(R5.9.14)

 最高環境責任者である伊藤 正明学長のインタビューと、人文学部、教育学部、医学部の3つの学部研究科と、財務部、施設部、総括環境責任者、環境内部監査責任者、国際環境教育研究センターと、環境ISO学生委員会を対象として、環境・SDGsマネジメントシステムの運用状況の確認やサイトツアーなどが行われました。

サーベイランス審査日時
令和5年9月13日(水)~9月14日(木)
審査登録範囲
上浜キャンパス(附属病院を除く)における教育、研究および社会貢献活動、業務運営
審査機関
SGSジャパン株式会社
審査目的
以下についてマネジメントシステムの適合を確認
  • 適用される法令、規制および契約上の要求事項を満たすことを確実にする能力
  • 組織が特定した目的を達成することを合理的に期待できることを確実にするための有効性および、該当する場合、潜在的な改善の領域を特定すること

維持(サーベイランス)審査の結果

 維持審査の結果では、環境・SDGsマネジメントシステム展開などが有効に働いていることを確認され認証登録が継続されました。審査の総合的所見では「不適合は発見されなかった」とコメントがありました。

サイトツアー(生活排水処理施設)の様子(R5.9.14)

サイトツアー(生活排水処理施設)の様子(R5.9.14)

Good point

肯定的観察事項(良かった点)

マネジメントシステム審査登録審査報告書の記載文面をそのまま掲載します。

  • EMS年間活動計画に沿った活動の成果として次の2点を特筆すべき活動として評価致します。

    ① 三重県内の亀山市など4つの市町の首長に対し、地域環境についてSDGsの視点で環境政策提案した三重大学ESD–SDGsクラブは、2022.12.3にCAS-Net JAPAN主催サスティナブルキャンパス賞『学生活動部門』を受賞していました。また、環境ISO学生委員会は、緑のカーテンコンテスト(津市主催)で受賞R4.11.27していました。(環境ISO 学生委員会 他)

    ② 本年のEMS年間実施計画書にカーボンニュートラルの講座を前期・後期各3つの講義を設定し、学長、センター長(総括環境責任者)ほか5名の講師で開講していました。学生への単位の選択科目になっておりEMSトップのリーダーシップとして評価できます。(国際環境教育研究センター)

    審査員にコンポスト活動の説明をする環境ISO学生委員会(R5.9.13)

    審査員にコンポスト活動の説明をする環境ISO学生委員会(R5.9.13)

  • 大学は過去から多くの表彰を受賞しており、環境マネジメントの範囲よりひろくSDGsの活動で、“環境マインドの醸成”として多次元的に学内、学外活動を通じて多様に展開しており、環境マネジメントの総合力として表彰に値する優れた総合力でした。(大学全体)
    人文学部(教育内容を説明する様子)の審査(R5.9.14))

    人文学部(教育内容を説明する様子)の審査(R5.9.14)

観察事項

観察事項:是正につながる事項としてあげられ、推奨事項のことを言うが是正義務はない項目です。

マネジメントシステム審査登録審査報告書の記載文面をそのまま掲載します。

観察事項・改善の機会

  • 「環境ISO学生委員会では、町屋海岸清掃を毎年実施していましたが、EMS年間実施計画書(2022.4-2023.3)では、業績評価指標が開催回数となっていました。お聞きすると回収した資源量の集計、動員できた人員(学生、近隣住民等)も記録しています。狙いが参加者数を増やしていくことにあるとのことですので、それを達成するために、どのような実施施策を行なったのかを明確にし、その結果を前年比較するなど、実施施策と業績評価指標を設定、分析に改善の余地があります。(6.2.2 環境ISO 学生委員会)」と提案がありました。
  • 「環境関連法規制適用条件一覧【A】において、廃掃法における表示板の義務や、消防法の地下タンクの漏洩点検等記載漏れがありました。EMSの内部監査でチェックすべき重要事項の記載漏れが無いかを再確認する余地があります。(8.1 国際環境教育研究センター)」と提案がありました。
  • 「屋外のサイトツアー時に廃棄物の再分別による材料再利用のため、細かく分別する為の金属製容器を10種類揃えています。分別は清掃業者に委託しているとの事でしたが、10種類の容器に分類名称を表示し、誰がやっても分別管理で間違いの無いよう運用する点で見直しの余地がありました。(8.1 国際環境教育研究センター)」と提案がありました。
  • 「産廃のマニフェスト伝票の運用管理を確認した所、直近では伝票No51023504803,発行日2022年7 月22 日汚泥990㎏ではB2票、D票、E票の回収日記録が未記入でした。他の伝票では記入があり、運用が不徹底でした。また、回収日の記載を処分場の日付で誤解の可能性があるため、運用について正確な教育訓練に見直しの余地がありました。 (9.1.2 施設部)」と提案がありました。
  • 「活動として毎年、海岸清掃を年5回おおよそ100人程度参加を継続しているとの事でした。海岸清掃は亀の産卵に貢献する等非常に有益な活動であり、EMS本来の環境側面にその活動を有益な環境側面として登録する点で検討の余地がありました。 (6.1.2 総括管理責任者、環境ISO学生委員会)」と提案がありました。

前回の審査所見への対応

 「本システムの前回審査結果をレビューし、特定された不適合を解決するために適切な修正と是正処置が行われていることを確認した。」とコメントがありました。

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