2050カーボンニュートラルに向けた取組計画を策定

  • 4 質の高い教育をみんなに
  • 7 エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
  • 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 11 住み続けられるまちづくりを
  • 12 つくる責任つかう責任
  • 13 気候変動に具体的な対策を
  • 17 パートナーシップで目標を達成しよう

 本学では「三重⼤学ビジョン2030」(令和4年度公表)や「環境・SDGs⽅針」(令和5年度改定)に、⼤学として、教育・研究・社会貢献・キャンパスにおけるカーボンニュートラル2020年10月、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすると宣言。「排出を全体としてゼロ」というのは、CO₂をはじめとする温室効果ガスの「排出量」から、植林、森林管理などによる「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味している。への取り組みの基本⽅針を掲げ、それぞれカーボンニュートラルの実現に向けて取り組んできたところです。 それら基本⽅針に沿って、カーボンニュートラルの実現に向けて具体的に⾏動するため、「2050カーボンニュートラルに向けた取組計画」を策定しました。

2050カーボンニュートラルに向けた取組計画

カーボンニュートラルの実現に向けた取組

 “キャンパスにおけるカーボンニュートラル”として、以下の取り組みを今後具体的に計画し、カーボンニュートラルを実現していきます。

スマートキャンパス(ガスエンジン)
エネルギー転換計画(カーボンフリーエネルギーの循環)
再生可能エネルギーの積極的な導入検討(PPA「Power Purchase Agreement」の略称、電力購入契約のこと。 太陽光発電設備を所有する第三者と、その発電で得られる電力を購入する消費者との契約。自ら太陽光発電施設を設置・運用する必要なく、再生可能エネルギーを利用することができる。事業などによる太陽光発電設備導入計画)

カーボンニュートラルの実現に向けた取組実績

「省エネ型植物工場推進センター」が完成しました

 高野尾キャンパスは農産、畜産、加工の全てを同一敷地内で実施する全国的にも稀有な大学附属農場となっていますが、この農業現場にDXビッグデータなどのデータとAIやIoTを始めとするデジタル技術を活用して、業務プロセスを改善していくだけでなく、組織・文化・風土をも改革し、競争上の優位性を確立すること。を導入し、農業データサイエンスを活用することで、農業における諸問題の解決策につながる研究を行っています。
 本センターは、植物工場推進センター・植物工場・温室群で構成され、国立大学法人施設整備費補助金を活用し、植物工場推進センターには太陽光発電設備を設置するなど省エネ・創エネに配慮した“東海・北陸地区における大学施設で初めての『ZEB省エネで50%以上かつ創エネを含めて100%以上の一次エネルギー消費量の削減を実現している建物。』建築物”となっています。本整備により、農作業ロボット、ドローン、各種センサなどから収集されたフードシステム全体にわたる多次元的なビッグデータをリアルタイムで制御・活用し、品質・収量ともに安定した農業技術の研究が可能となります。また、未来の農業の担い手育成のため、小学生から社会人を対象に農業DXを体験・学習する場としての活用も期待されています。

  • 植物工場推進センター外部仕上り(R7.3.27)

  • 植物工場推進センター屋根仕上り(R7.3.27)

省エネ事業に対してJ-クレジット認証を受けました

 環境活動の一環として、省エネルギー設備の導入や森林経営などの取り組みによる温室効果ガス排出削減量や吸収量を“クレジット”として国が認定する「J-クレジット制度省エネルギー設備の導入や再生可能エネルギーの利用によるCO₂などの排出削減量や、適切な森林管理によるCO₂の吸収量を「クレジット」として国が認証する制度。」を申請し、三重大学スマートキャンパス事業(※)における省エネルギー設備・再生可能エネルギー設備により削減できた計8年間分(2016年3月~2024年3月)のCO₂排出量14,010 t-CO₂に対して、Jークレジット認証を受けました。これは基準となる2013年度温室効果ガス排出量25,517 t-CO₂の約55%に相当します。

【J-クレジット制度】クレジット認証証

 今後、2030年度までに2013年度を基準とする51%の温室効果ガスの削減、2050年度のカーボンニュートラルを達成するために、今回認証されたJ-クレジットについても次の省エネルギー事業への活用を検討しています。

 ※三重大学スマートキャンパス事業とは、地球温暖化対策と持続可能な社会の実現を目指し、既存の施設に先端設備や再生可能エネルギー設備を導入し、情報ネットワークを利用したエネルギーマネジメントシステムICT(情報通信技術)を活用して、エネルギー使用状況をリアルタイムで把握・管理し、最適化するシステムのこと。
エネルギー需給状況を一元的に把握し、需要予測に基づいて設備機器の制御を行い、エネルギー使用量の最小化を図るシステム。
で最適運転を行うことにより温室効果ガス排出量削減に取り組む事業です。

スマートキャンパス事業における温室効果ガス排出削減量(2016年3月~2024年3月の8年間)
三重大学スマートキャンパス風力発電設備

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