ブルーカーボン研究で、周南市(山口県)と山口県漁業協同組合、京都大学、京都工芸繊維大学などと産官学連携を開始

  • 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 12 つくる責任つかう責任
  • 13 気候変動に具体的な対策を
  • 14 海の豊かさを守ろう

 令和6年7月29日に山口県周南市役所にて、大型藻類バイオリファイナリーの実証試験に関するキックオフ委員会が開催されました。山口県周南市の戸田(へた)漁港で、①CO2吸収・固定に優れた「ホンダワラ」など未利用の大型藻類を養殖、②養殖により生産された大型藻類からのバイオエタノール生産、について実証事業を行う計画です。
 この実証事業は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の大型プロジェクト「ムーンショット型研究開発事業」の一環として行われます。京都大学成長戦略本部の植田充美特任教授をPM(プロジェクトマネジャー)に、京都大学、三重大学、京都工芸繊維大学、Green Earth Institute株式会社、関西化学機械製作株式会社による産官学共同研究として提案した「機能改良による高速CO₂固定大型藻類の創出とその利活用技術の開発」が令和4年度に採択されました。三重大学チームには、柴田敏行教授、田中礼士教授、三宅英雄准教授、山本康介助教、奥山哲也環境アドバイザーが参画しています。

開催案内(R6.7.29)

 柴田敏行教授は、「戸田漁港での大型藻類の養殖の実証試験」をテーマに講演を行いました。
委員会では市役所から実証試験の現地に移動をして、戸田漁港、プラント設置場所、倉庫、水道設備、電気配線など確認しました。

  • 戸田漁港現地視察(R6.7.28) 

    戸田漁港現地視察(R6.7.28) 

  • 現地視察のメンバー(R6.7.28)

    現地視察のメンバー(R6.7.28)

 周南市で開始した実験では、「再生航空燃料(SAF)」などの原料となるバイオエタノール生産の実証プラントを令和7年度に建設着工の予定です。

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