環境インターンシップ

  • 4 質の高い教育をみんなに
  • 12 つくる責任つかう責任
  • 13 気候変動に具体的な対策を
  • 14 海の豊かさを守ろう
  • 15 陸の豊かさも守ろう

 本学は、大学内での学修と社会での実践との往還を通して、各学生が自身の学びを深化させることができるよう、インターンシップを大学教育の一環として位置付けています。狭い意味での就業体験ではなく教育的インターンシップとして、令和元年度入学生からはその履修を卒業要件としています。
 一方で、地球環境センターでは、10年以上前から、「環境インターンシップ」(平成27年度以降は「現代社会理解実践(環境インターンシップ)」)という名称の授業を開講し、全学の主に1~2年生を対象として、環境関連の実務現場における教育的インターンシップを実施してきました。
 これは、企業・官公庁などにおける環境実務への参加を通して、企業・官公庁などの行っている環境活動に対する理解を深めるとともに、学んだことをその後の大学での学修に活用することをねらいとした授業科目です。生物資源学部と人文学部では、上述の卒業要件を満たす科目として認定されています。
 令和5年度には、キオクシア株式会社と伊勢商工会議所でのインターンシップも再開となりました。令和6年度には本学の地球環境センター、国際交流センターの2つの学内施設へのインターンシップが始まりました。令和7年度には、自然と共生し、環境負荷の少ない持続可能な社会の実現に向け、“科学分析”、“環境コンサルティング”、“産業廃棄物の最終処分”などに取り組むことで、社会の豊かな環境づくりに貢献されている三重県環境保全事業団へのインターンシップが始まりました。受講生は、亀山市役所では、里山公園の維持・管理業務や環境イベントを通じて、市民への環境啓発活動に従事します。ミキモト真珠島真珠博物館では、真珠や真珠貝について、真珠養殖が与える環境への効果と合わせて来場者へ解説する業務などに従事します。キオクシア株式会社では、世界規模の半導体工場での環境マネジメントシステムや廃棄物管理などの業務、および環境啓発活動に従事し、伊勢商工会議所では、市街地の環境といった側面から、まちづくりや地域創生に関する業務に従事します。地球環境センターと国際交流センターでは、普段、学生として過ごしているだけでは中々かかわることの無い施設であり、大学が教育以外にどのような社会貢献や環境活動を行っているか学ぶことができます。三重県環境保全事業団では、科学分析業務における製品検査、主に分析機器を用いた試料の測定、検査結果の記録および評価などを通じて製品の品質管理(特に、環境負荷物質の管理)へ従事します。(表1)

表1 令和5~7年度の環境インターンシップ受け入れ機関

 受講生は、大学での事前指導を受け、自身で各機関の担当者と連絡を取り合い、打ち合わせや事前の準備などを進めて、夏季休業期間中(8月~9月)に一週間のインターンシップに参加します。(表2)
 令和7年度のインターンシップ生は8名です。それぞれの学生にとって、大学での講義だけでは得られない貴重な学びの機会となることを願っています。

表2 環境インターンシップの1年の流れ

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