2特集
「第3回アジア・サステイナブル・キャンパス・ネットワーク国際会議 (ASCN)2021」三重⼤学の先進的取り組み発表
- 4 質の高い教育をみんなに
- 17 パートナーシップで目標を達成しよう
「第3回アジア・サステイナブル・キャンパス・ネットワーク国際会議(ASCN)2021」において、朴 恵淑国際環境教育研究センター長が基調講演を行いました
令和4年1月22日に、日本・韓国・中国・タイの環境とSDGsに取り組む大学間ネットワーク(ASCN)の「第3回アジア・サステイナブル 持続可能であるさま。特に、地球環境を保全しつつ持続が可能な産業や開発などについて言う。・キャンパス・ネットワーク国際会議(ASCN)2021」において、朴 恵淑国際環境教育研究センター長が「The Next Normal; Sustainability Actions for Higher Education during COVID-19」のテーマで基調講演を行いました。
アジア・サステイナブル・キャンパス・ネットワーク(ASCN)は、日本(CAS- Net Japan)、韓国(KAGGI)、中国(CGUN)、タイ(SUN)のアジアの4カ国の約200 の大学が加盟する大学間ネットワークで、本学の朴 恵淑国際環境教育研究センター長は、平成26年のCAS-Net JAPANの創設時から副会長として中心的役割を担っています。
基調講演資料
オンライン開催の様子(R4.1.22)
コロナ禍によってオンラインで開催された第3回ASCN国際会議の基調講演において、朴センター長は、ウィズ・アフタ-・ポストコロナ時代を乗り越えて、高等教育機関としてのアカデミアの持続可能な活動(教育・研究・国際・社会貢献)のためには、価値観や環境意識を変えるニューノーマルのパラダイム・シフトが必要であること、令和3年10月31日から11月13日までイギリス・グラスゴーで開催された、国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)で採択された、「グラスゴー気候合意」の達成のためには、世界の全ての国の温室効果ガス削減による世界の気温上昇を1.5度に抑えること、脱化石へのフェーズアウトを先進国は2030年代まで、途上国は2040年代まで行うこと、2050年代のカーボンニュートラル社会の実現に向けて、特に、次世代を担う若者への環境教育やSDGsによるグローカル人材育成が最も重要であることを強調しました。さらに、環境問題による健康被害について、WHOの報告を用いて、このまま地球温暖化が進む場合は年間約25万名の死亡者が見込まれ、大気汚染による死亡者は約700万名が見込まれることを踏まえ、環境問題の解決によって、SDGsの究極的目的である「誰一人取り残さない」の達成が見込まれることを力説しました。
また、地域共創大学の本学が目指すカーボンニュートラル社会形成に向けた、伊藤 正明学長のリーダーシップによる「三重大学環境・SDGs方針」の紹介、「三重大学環境・SDGs報告書2021」の紹介、本学の学生による環境・SDGs活動の紹介を行いました。
最後に、令和4年12月3日から4日までCAS-Net JAPANの第10回年次大会が、本学で開催予定であることを伝え、日本のみならず、韓国、中国、タイからの多くの参加者によるアジアの力を世界へ発信できる、転換点となることを期待したいと述べました。