三重大学 環境・SDGs報告書2022

SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS

蛇紋岩植生の保全のため外来種の駆除

  • 4 質の高い教育をみんなに
  • 15 陸の豊かさも守ろう

〈共通教育センター〉福田 知子(特任講師)

 三重県鳥羽市沖に浮かぶ菅島(すがしま)は、ジングウツツジ、シマジタムラソウなど、いわゆる「蛇紋岩植物」とよばれる植物で有名です。島には他にも、イブキジャコウソウ、ヤマジソ、ツゲ、スズサイコなどの貴重な植物がみられます。

シマジタムラソウ(H29.9.15撮影:飯田 順子)

イブキジャコウソウ(H29.9.15撮影:飯田 順子)

ジングウツツジ(R4.5.29)

ヤマジソ(H29.9.15 撮影:飯田 順子)

 ところが、10年ほど前から特定外来種のオオキンケイギクが島に侵入しています。そこで、貴重な植生に侵入しないように、毎年駆除活動を行って生態系の維持に取り組んでいます。令和4年5月29日、島の蛇紋岩の重要性と外来種侵入の脅威について説明した後、三重大学生の有志一同でオオキンケイギクの抜き取り作業を行いました。当日は菅島小学校の校長先生、教頭先生、地元の植物研究家の方々も参加して下さいました。蛇紋岩植物の生育地に至る道路沿いを中心に駆除を行いました。

オオキンケイギク(R4.5.29)

駆除の様子(R4.5.29)

駆除したオオキンケイギクと参加した皆さん(R4.5.29)
※写真撮影時にマスクを一時的に外しています

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