3環境・SDGsコミュニケーション
附属特別支援学校の取り組み
- 4 質の高い教育をみんなに
- 12 つくる責任つかう責任
自然環境を大切にする態度を育む作業学習の取り組み
本校では、自然や環境を大切にする学習の一つとして、廃材を活用した小物づくりや腐葉土を利用した園芸活動を行っています。
中学部では、不要になった包装紙や端切れの画用紙、木材などを利用して「ペーパーボックス」や「メモスタンド」を作っています。高等部では、牛乳パックから和紙を作る「紙工芸」を行っています。和紙づくりの作業工程は、牛乳パックのコーティングはがしから始まり、できるだけ細かく裂いたあと、ミキサーでゾル状になるまで攪拌します。その後、紙すき器具で紙の繊維をすくい上げ、乾燥させて製品化します。
こうした作業学習は、作業工程をしっかり理解しながら、細部にまで注意を払い完成させることを通して、集中力や持続力を高めることを目的としています。
また、作業学習における「モノづくり」は、自らが製作した製品に愛着を感じ、身近なものを大切にする気持ちを育むとともに、廃棄される資材を再利用することで持続可能な社会への転換を意識づける「もったいない」という考え方を深めていく学習活動として位置づけています。
ペーパーボックスづくり(R4.5.31)
メモスタンドづくり(R4.5.31)
和紙づくり(R4.5.12)
メモスタンド完成(R4.7.14)
高等部の園芸活動では、農場に生えている雑草や収穫が終わった植物の枯葉などを堆積場に集め、鶏糞と混ぜながら発酵させることで次年度の堆肥として利用しています。また、収穫作物から次年度用の種を取り分けるなど、循環型の栽培を行っています。
植物の栽培は、土壌づくり、植え付け、除草作業、成育管理、収穫など、多岐にわたる作業があり、時期や場面で必要とされるさまざまな作業を仲間とともに分担をしながら、効率的に作業が進むように工夫や改善を重ねて取組を進めています。こうした園芸活動での体験は、自然環境や生き物への興味・関心を高め、自然環境を保持していく知識や技能の獲得につながるとともに、さまざまな課題に対して適切に対応する能力も育んでいきます。
腐葉土づくり(R4.4.27)
ミニトマトの苗の植え付け(R4.5.17)
玉ねぎの収穫(R4.5.17)