3環境・SDGsコミュニケーション
三重大学ESD-SDGsクラブ
- 3 すべての人に健康と福祉を
- 4 質の高い教育をみんなに
- 11 住み続けられるまちづくりを
- 12 つくる責任つかう責任
- 14 海の豊かさを守ろう
- 15 陸の豊かさも守ろう
- 17 パートナーシップで目標を達成しよう
「三重大学ESD 持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)の略語。
現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組む(think globally、act locally)ことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと。そしてそれによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動のこと。-SDGsクラブ」は、人文社会科学・工学・生物資源学など、在学生と留学生とともに、専門分野の研究活動をベースに、産官学民との連携による地域活動として環境政策提言を行い、また、国際学会での研究発表やアジアのサステイナブルキャンパスネットワーク(ASCN)を通じたコミュニケーションによる国際環境交流活動など、アドボカシー活動を行っています。
2030年のSDGsの17の目標の達成を目指した活動として、三重県の自治体との連携によるSDGs講演会や展示会を通じた普及啓発活動、地元企業のSDGs経営講演会、伊勢湾の環境保全活動、国際学会での研究発表、国際交流活動を通じた世界の若者とのコミュニケーションおよび協働活動を通じて、ローカルとグローバルをつなぐ、グローカル活動を積極的に行っています。
令和3年度から4年度にかけて、コロナ禍で活動が大きく制限された一方で、行政連携の強化を図ることができました。
大きな成果の一つとして、三重県との活動があります。脱炭素宣言における「ミッションゼロ2050みえ〜脱炭素社会の実現を目指して~」の推進下で結成された「若者チーム」に参加することになり、最終任期年になる令和4年には、一見 勝之三重県知事に、環境課題の若者意見をまとめた提案書を提出しました。また、三重県のサステナビリティレポートを策定する委員会へ大学(院)生初の委員として選出され、10年後20年後の持続可能な社会へ向けて、自分たちの活動が政策に反映されていく責任感を実感しています。
そういった活動実績が認められ、県以外にも多くの自治体からお声がけいただき、意見交換を行わせていただきました。令和4年3月には、末松 則子鈴鹿市長とのSDGs懇談会を開催。末松市長は「サーキットの街としてモビリティから脱炭素化を進めたい」と発言され、私たちも、若者目線でクリーンなモビリティの普及に貢献できるよう意見を出し合いました。
三重大学生の代表として、活動することが多くなった本年、学内でもたくさんのつながりを持たせていただき、大学の環境活動について、日々アップデートしています。
令和3年7月には、「三重大学環境・SDGs報告書2021」の特集として、伊藤 正明三重大学長との環境・SDGs座談会をさせていただき、本クラブの紹介とともに、参加された5名の学生代表との「三重大学学生環境・SDGsプラットフォーム」の提言を行いました。私たち一団体では、環境課題に立ち向かうのは非常に困難であり、オール三重大学で、取り組み姿勢を見せる大きなきっかけになりました。
三重大学学生環境・SDGsプラットフォームとしての最初の活動は、令和4年6月25日から26日に毎年全国の環境活動団体が参加する「環境マネジメント全国学生大会」を三重大学で主催したことです。本学を含め、全国から9大学12団体の参加があり、本年が、四日市公害訴訟判決50周年という節目の年であることも受け、皆で持続可能な社会に向けて、活動紹介・意見交換を活発に行い、「三重宣言」を発表しました。これは、毎年の全国大会でも継承されていく宣言として、大きな役割を果たすことになります。
「環境マネジメント全国学生大会」参加者(R4.6.26)
三重宣言
また、令和4年7月15日に開催された「日韓環境・SDGsフォーラム in 三重」において、パネリストとして登壇し、 ESD-SDGsクラブの活動報告および日韓のボーダレスな国際環境活動の必要性を訴えました。三重大学で行っている活動について、韓国の大学生や大学院生との国際環境交流活動によって、さらなる発展的展開が期待できます。
さらに、令和4年7月23日に開催された「四日市公害訴訟判決50周年シンポジウム」において、ESD-SDGsクラブのメンバー3名は、パネリストとして登壇し、四日市公害の教訓から学び、アジアの環境改善に貢献するために、国内外の産官学民とのグローバルパートナーシップによる持続可能なカーボンニュートラル社会創生に向けた提案を行いました。
若者は「次世代」であると同時に「当事者」でもあります。私たちにできることは実に多いとクラブ活動を通じて実感でき、SDGsの2030年、2050年の脱炭素社会・カーボンニュートラル社会形成の主役として、これからも学びながら成長していきます。