3環境・SDGsコミュニケーション
附属中学校の取り組み
- 4 質の高い教育をみんなに
- 12 つくる責任つかう責任
- 14 海の豊かさを守ろう
- 15 陸の豊かさも守ろう
附属中学校では、総合的な学習の時間に探求学習STEP(Save The Earth Progectsの略称)に取り組むことで、生徒が持続可能な社会をつくるために必要な資質・能力を伸ばすことを目的として、教科横断的な探求学習活動に力を入れています。
生徒たちはSDGsの17の目標を達成するために、学級・学年を超えてグループを組み、
自分たちの取り組みを地域社会、世界へ発信していくために研究を進めています。
SDG13「気候変動に具体的な対策を」を切り口に、貧困問題や再生可能エネルギー、海洋マイクロプラスチックなど、生徒たちの研究内容は多岐に渡っています。本学の先生方を始め、各専門家、行政の担当者、SDGsに取り組む近隣の企業にもお世話になりながら、地球規模の環境問題を自分事として捉え、自分たちなりの解決策を発信していくために活動しています。
令和4年度1学期のSTEPでは、2・3年生が昨年度の個人研究の交流から活動を再開しました。年度が替わり、新たに加わった教員から生徒たちの発表に対し質問を行い、発表内容についての生徒の思考を促しました。また、全ての生徒に対し、資質・能力にかかわる質問紙調査を「まなびスケール」を用いて実施しました。
令和4年5月30日には、2・3年生で横断的に編成された51の班による中間発表会を実施しました。それぞれの班ではこれまで調べてきたことのまとめだけでなく、今後の取り組みで進めていきたいことやSDGsを広めていくために実践していきたいことが発表されました。また、この中間発表会は、保護者やお世話になった企業の関係者、本学の先生方にも公開することができました。さらに、1年生も2・3年生が発表する姿を見ることでSTEPの取り組みについて知るよい機会となりました。
中間発表会の様子①(R4.5.30)
中間発表会の様子②(R4.5.30)
2・3年生は、各班でさらに研究を進め、さまざまな方面に広めています。ある班は、食べ残しをなくすことを伝えるために、観音寺保育園に協力いただき、生徒自作の絵本で紹介しました。この様子は、三重テレビでも放映されました。また、別の班は、近隣のスーパーマーケットやコンビニエンスストアーに協力を得て食品ロスについての意見を伺ったり、近隣の企業に対して脱プラスチックの包装紙を提案したりしています。
SNSの効果的な利用についてアドバイスを受ける様子(R4.6.14)
観音寺保育園で絵本を紹介する様子(R4.6.28)
三重県庁に訪問したときの様子(R4.7.12)
企業の担当者と話をする様子(R4.7.12)
1年生は、本学の先生によるグループワークスキル講座を実施していただき、今後の活動に向けての基礎を学びました。また、大紀町にて校外学習を行い、現地の方から森や川を守る大切さについて話を聞きました。
グループワークについて学んでいる様子(R4.6.16)
大紀町の方からの話を聞く様子(R4.6.28)
今後、2・3年生は10月末の文化祭での最終発表会、1年生は学年内での発表会をそれぞれ実施します。さらに次のSTEPとして防災学習を切り口として学習を深め、さらなる資質・能力の向上と実践力を身につけさせていきたいと考えています。