5環境・SDGs教育
国際環境教育研究センター開講・関連科目
- 4 質の高い教育をみんなに
- 11 住み続けられるまちづくりを
2030年までの国際目標であるSDGsを達成するための推進力として、本学は、教養および専門教育においてESDに関する多くの科目を開講しています。学生には、環境・経済・社会の持続的な発展のために知識を深め、人類共存の価値観を共有し、行動する担い手となることを期待しています。
国際環境教育研究センターでは、これまで教養教育カリキュラムの中で4つのESD関連科目を開講してきました(表1)。これらの科目は、本学の教養教育のカリキュラムに位置付けられており、センターに所属する教員や、各学部から選出されたセンター員が担当しています。どれも環境マネジメントの上で大切なテーマを扱っていますが、SDGsを直接的に扱う科目がなく、この点が課題となっていました。
そこで、令和4年度からは、新たにSDGsをテーマに含む科目を1つ加え、計5科目を開講することとしました(表1)。
「環境科学(環境管理学とSDGs)」という名称のこの新しい科目は、環境マネジメントシステム(EMS: Environment Management System)とSDGsの大きく2つの柱で構成されています。環境マネジメントシステムの学習においては、本学の環境・SDGs方針を達成するための望ましいEMSを仮想構築し、その監査についても実践的に学びます。また、SDGsについては、過去の四日市公害の発生メカニズムや人間を含む生態系への影響、環境政策による四日市公害克服の教訓を学ぶことを通して、2050年の脱炭素社会に向けたSDGs未来都市三重県の創生と、世界一のSDGs先進三重大学の創生につながる「三重モデル」を考えます。
この科目が加わったことにより、国際環境教育研究センターのESD関連の開講科目におけるSDGs方面への射程がこれまでよりも広くなりました。