7環境関連の取り組みと評価
化学薬品管理システムの導⼊
- 4 質の高い教育をみんなに
- 12 つくる責任つかう責任
令和3年度、事業場で用いる化学薬品に関する各種法令遵守および報告義務に伴う集計の効率化のため、全学にて化学薬品管理システムを導入することとなりました。
本学は、毒物及び劇物取締法、特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(化管法・PRTR法 「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」のこと。
有害性が疑われる化学物質が、どこから、どのくらい、環境(大気・水域・土壌など)中へ排出されているか(排出量)、廃棄物などとして移動しているか(移動量)を把握し、集計・公表する。)、消防法、労働安全衛生法、特定化学物質障害予防規則、有機溶剤中毒予防規則、廃棄物の処理及び清掃に関する法律など、法令に則り管理しなければならない化学薬品が多数存在します。また、大学管理の化学薬品がかかわる事故・事件なども報告されています。化学薬品に関する外部監査においても、化学薬品の管理状況について、システムなどを用いるべきであることが指摘されています。このような背景から、化学薬品に関する管理を大学法人として責任をもって実施する必然性が高まっています。
本学では、これまで各研究室に化学薬品管理業務を一任しておりました。それに伴い、各研究室に各法律に関連する試薬の問い合わせや数量報告を逐次お願いしておりました。今回、本システムを導入することにより、大学全体としての化学薬品の動向を把握し、積極的、正確かつ集計を自動で行うことで、化学薬品を扱う際の安全性と管理作業の効率化・簡便化を進めてまいります。さらに、学生にも化学薬品の法対応についてシステム利用を通じた実務経験により、化学薬品管理能力を身につけた人材として育成できることが期待されます。
化学薬品管理システムメニュー画面
化学薬品管理システム使用状況