9第三者評価
第三者評価 中部電力株式会社
令和4年9月12日、中部電力株式会社から6名の方々に「三重大学環境・SDGs報告書2022」に対する意見を伺いました。令和4年度は新型コロナウイルスの感染拡大を防止する観点からそれらの会合の開催を見送り、オンラインのピアレビューによって相互の報告書を評価致しました。
「三重大学環境・SDGs報告書2022」に対する中部電力からの第三者意見
「三重大学環境・SDGs報告書2022」の名称と表紙デザインは、三重大学が、日本一、世界一の環境・SDGsの推進を目指して、三重大学から三重県、日本、アジア、世界へと広がる環境・SDGsのトップランナーとして取り組みを進めていこうとする決意がしっかりと伝わってきました。
環境・SDGs方針を定めて、先進的に取り組まれていることが評価できます。特に、環境・SDGs方針を和文(ルビあり)で作られているところが、附属の教育機関の小さい学生も含めて、ターゲットにしていることが見て取れ、非常に良いと思います。
特集は令和3年度と比べて、取り組み自体が充実、深化、進化しており、取り組み自体が充実してきている表れであると思います。その一つの事例として、大学インパクトランキングでの高い評価につながっているものと受け止めています。
環境・SDGsコミュニケーションの内容は、令和3年度のものと比べかなり充実していることから、取り組みが進んでいる様子がうかがえます。
リカレント教育において、地域社会やステークホルダーにどう貢献するのかという観点で取り組んでおり、地域社会との共生が説明、裏付けられていると感じました。
附属機関の取り組みの記載は、大学だけでなく、小学校、幼稚園、特殊学校などの取り組みが進んでいることが読み取れます。若い世代を巻き込んでいくことは、若年層にこのような意識を定着させ、長続きし広がっていくものだと思います。
「四日市公害訴訟50周年シンポジウム」が7月に開催され、50周年という節目の年にこのようなイベントを開催されたことは、すばらしい取り組みだと思います。過去の負の遺産を未来の正の遺産に変えていかなければいけないと改めて感じました。
編集後記において、ウクライナ戦争とエネルギー危機に触れており、多様な環境問題に向き合う姿勢を強く感じました。
三重大学の環境マネジメントシステムにおいて、PDCAサイクルがまわり最高環境責任者が取り組まれている見直しの内容が見える化されている点から、同システムの実効性の高さがうかがえます。
第2章3章の附属小学校の取り組みにおいて、小学生が、流れる水の働きによる「浸食、運搬、堆積」について、ドローンで撮影した360度VR映像を活用し、上流から下流までの調査を行う取り組み。実際に川の上流から下流までを小学生が歩いて調査することは難しいが、ドローンとVRという最新技術の活用によって、小学生が実際の川の様子を見ながら学習することが可能になっている点がすばらしいと感じました。
(移動などの負担も軽減され、課外授業の利便性向上にもつながる可能性)
また、映像をポータルサイトに蓄積しておくことで、令和4年度だけでなく今後の学生たちの学習機会も充実させられる点は、教育資料として有用だと感じました。
(移動などの負担も軽減され、課外授業の利便性向上にもつながる可能性)
また、映像をポータルサイトに蓄積しておくことで、令和4年度だけでなく今後の学生たちの学習機会も充実させられる点は、教育資料として有用だと感じました。
第3章の環境ISO学生委員会の3R活動、古本回収・譲渡について、令和4年度に初めてオンライン形式で譲渡会を実施したことにより、譲渡率が8割に向上したこと。従来の方法を見直し、少しでも工夫することで、目標の達成率を高めることができる好事例であると感じました。特に新しいオンラインなどのツールの活用は、まだまだ可能性があるように感じました。
第1章「あゆみ」の「沿革」について、「定量情報(例:学部数、学生数等)を見える化」して示すことで、三重大学が発展・進化してきていることが、より伝わると思います。
(時代の変化やニーズに対応していることを示すような見せ方への工夫)
(時代の変化やニーズに対応していることを示すような見せ方への工夫)
各章の冒頭に、リード文などを記載するなど、この章で伝えたいことに関して、エッセンスを記述するなどすれば、読み手への訴求度が増す部分があると思います。
章を移動するためのページ下部の「〇章」というボタンが小さく感じたため、可能であれば大きくすると押しやすいと思います。
- 開催時間:令和4年9月12日 10:00~12:00
- 実施方法:オンライン開催