9第三者評価
第三者評価 中部電力株式会社
令和8年9月16日に、中部電力株式会社から経営戦略本部CSR推進グループ、環境・立地部環境グループの4名の方々から「三重大学環境・SDGs報告書2026」に対する意見を伺いました。
「三重大学環境・SDGs報告書2026」に対する中部電力からの第三者意見
<全般事項>
三重大学様の環境・SDGsに対する取り組みは、当社における「脱炭素社会の実現に向けた取り組み」との共通点も多く、大変有意義な活動をされていると思いました。今後も、三重大学様、当社において、脱炭素に向けた取り組みをはじめ、幅広く地域・社会の持続的な発展に向けて協働できましたら幸いです。
「表紙」
毎年工夫されていますが、今年のスタイリッシュなデザインも素敵に感じました。
「構成」
背景・経緯と取り組みの内容、成果といった、ストーリーとして読みやすいものであり、写真を多用し、難しい用語もイラストなどを使って丁寧に説明するなど、視覚的にも「読む気」にさせてくれる報告書だと感じました。特に、大学独自の取り組みにとどまらず、産官学や地域とのつながりを意識し、ともに取り組んでいく姿勢を随所に感じることができました。
「コンテンツ」
三重大学の教育、研究、地域連携、大学の運営等多岐にわたる環境に関する取り組みが具体的な事例や写真等と共に紹介されており、専門的な内容であっても理解しやすい構成となっていました。
「その他」
昨年もコメントがありましたが、全体の内容をPDF化し、ダウンロードできると良いと思います。(DLが可能であれば、インターネットがつながらなくても閲覧できるため)
- 回答
- PDF化について、以前検討したことがありましたが、PDF化する労力が多く断念をしております。昨年と同様の回答となりますが、再度検討致します。
静止画よりも、可能であれば動画も活用することで、閲覧者の理解も進むため、今後もコンテンツによっては活用を検討してみてはどうかと思います。
- 回答
- 動画を活用する提案について、数年前には動画を多用したことがありましたが、Web容量が多くなり学内サーバーに負担が多くなることで、動画を減らしました。再度、動画の効果を考え、動画を増やす前提で来年度以降の課題として検討致します。
<第1章 三重大学の概要>
「全般について」
基本理念から報告書作成の方針まで、一貫したストーリーで語られており、説得力のある内容だと感じました。
「2050カーボンニュートラルに向けた取組計画」
リンク先参照の前に、当該計画の概要が記載されていると読みやすいと感じました。
- 回答
- ご提案ありがとうございます。リンク画像の前に、概要の説明文を追記しました。
<第2章 特集>
「日本の里海 ~三重県鳥羽市における地域資源としての自然環境・共生文化・生物多様性利活用モデル実証事業~」について
サステナビリティの大きなテーマの一つである生物多様性に関する特集で、丁寧な説明と写真を多用するなど、楽しく読める紙面づくりになっています。また、当取り組みを観光や教育につなげている点は素晴らしいと思います。
特集での取り組みは、地元の課題に対してさまざまな側面から実証した素晴らしい実証事業だと思いました。残念な点としては、実証事業を踏まえた考察や今後の取り組みなど、将来に繋がる記載があれば、事業の効果が更に増すことになると思います。
- 回答
- ご提案ありがとうございます。今回の特集内容は華僑粗油のモデル実証事業の実施期間内であるため考察や今後の取り組みまではまとめておりません。実証事業の成果が出たタイミングで、今後の環境・SDGs報告書に考察等を掲載いたします。
特集のページをクリックすると、記事を閲覧することができません。おそらくリンク設定を修正すれば解消できると思います。
- 回答
- リンクの設定を見直しました。ご指摘ありがとうございます。
<第3章 環境・SDGsコミュニケーション>
「全般について」
具体的な活動事例が紹介されており、学生・教職員・地域社会が連携しながら環境・SDGsの推進に取り組む姿勢が伝わってきました。特に学生の主体的な参画や地域との協働を通じた取り組みは、地域共創大学としての三重大学様の強みや特色を表す内容であり、社会価値の創出につながるものと感じました。
mini環境まつり・エコプロ、「地域連携活動」附属学校園の取り組みと「地域連携活動」が同一タイトルで列挙されているため、どちらかを変更してはどうかと思います。
- 回答
- 附属学校園の取り組みの表記を変更しました。ご指摘ありがとうございます。
「Eco Green Campus学生委員会」
当社も「緑のカーテン」の推奨をしています。令和7年度は、「ハッショウマメ」を育苗し、うまくいかなかったとのことですが、「ハッショウマメ」を選んだ経緯などお聞きしてみたかったです。失敗の経験も生かして、令和8年度はうまく育苗出来たことを祈ります。
三重大学環境・SDGs学生プラットフォームとして3団体(2025)→1団体(2026)、教職員の社会貢献活動 2件(2025)→0件(2026)の記載となっているが、活動が縮小したのか、または掲載内容を精査したのでしょうか。
- 回答
- 活動は縮小していませんが、掲載内容を精査しました。
昨年もコメントがありましたが、<リ・リパック回収>ついて、40%以下になると環境負荷が大きくなるとの記載があるも、現在何パーセントなのかわからないので、「回収個数」とあわせて「回収率」の記載があるとよいと思いました。
- 回答
- 昨年度と同様の回答となりますが、リ・リパックのデータの見せ方について、学生に伝えたいと思います。また、プラスチック(エコキャップ)の炭素含有量などを示し、焼却時の放出量とその計算方法に関しても、学生に伝えたいと思います。
<エコキャップ回収・譲渡>約860個で1人分との記載がありますが、三重大学様の回収個数の合計を示し(231kgでは何個かわからないため)、結果として何名分のワクチンとなったかを示した方がよりわかりやすいと思いました。
- 回答
- 見せ方の提案、ありがとございます。学生に伝えたいと思います。
「地域連携活動」
昨年から始まったmini環境まつりは、来場者数も年々増加しているようで、魅力的なイベントになりつつあると思われます。参加いただいた方の感想・コメントなどを掲載すると、環境コミュニケーションが図られている様子もわかり、さらに良いのではないかと思います。
- 回答
- アンケートとして意見を収集しています。意見については、公表する目的で実施をしていいなかったので、次回は、アンケートを取る際に考慮するようにします。
「附属学校園の活動」
ペットボトルキャップ回収の取り組み内容の説明があった方が良いと思います。ペットボトルキャップ受領書も文字が読めない箇所があるため、写真で見えないのであれば、説明で補足しないと伝えたいことが分からないと感じました。
- 回答
- 附属学校園の掲載については全面的に見直しをしました。ご指摘ありがとうございます。
<第4章 スマートキャンパス>
「学生・教職員の環境活動の見える化「MIEUポイント」」
MIEUポイントの取り組みは、自主的環境活動の成果がポイントとして還元される仕組みで、サーキュラーエコノミーや持続可能性の観点からもとても意義のある活動だと思います。
<第5章 環境・SDGs教育>
「環境インターンシップ」
環境インターンシップでは、学生が実務としての環境への取り組みを肌で感じながら身につけることができ、大学としてもフォローアップしながら、その取り組みを大学にも還元することができる、良い取り組みだと思います。
「環境内部監査員の養成」
学生を対象に環境内部監査員を養成し、資格を付与したとの取り組みが紹介されており、非常に素晴らしい取り組みだと思います。どうしても一部の関係者のみが活動している現状を踏まえ、学生にも参加させることで、環境意識向上の一助になると思いました。なお、参加している学生の内部監査員に対するアンケートやインタビューがあると更に良いと思います。
<第6章 環境・SDGs研究>
「全般について」
気候変動や地域課題の解決に向けた具体的な研究事例が紹介されており、三重大学様の研究機能を通じた社会課題解決への貢献が分かりやすく示されていると感じました。
研究成果がどのように地域社会や産業に展開され(展開する予定で)、社会実装につながっていくか等に関する記載があると、研究活動による地域への価値創出がより効果的に訴求できると思います。
- 回答
- ご提案ありがとうございます。次年度以降、研究記事の執筆する教員に提案の内容を伝えるようにいたします。
<第7章 環境関連の取り組みと評価>
「ポリ塩化ビフェニル(PCB)廃棄物の管理」
PCB管理については、今年度6月に改正PCB特措法が成立し、2027年4月1日より施行となっております。来年度以降は、改正特措法に従った管理方法を記載した方がよろしいかと思います。
- 回答
- ご教示ありがとうございます。なお、本学では高濃度及び低濃度のPCBに関しても令和7年度中に、すべて適正に処理が完了(令和8年2月14日に全て処分が完了)しました。PCB廃棄物の管理の記事も次年度は掲載をしない方向で考えております。
「マテリアルバランス」
マテリアルバランスでは、使用した資源と排出の結果が定量的に示されており、環境への意識向上につながる取り組みだと思います。
難しいとは思いますが、例えばメタンといった排出物のうち再利用等が可能なものについて、アウトカムとして何かに活用した実績まで記載されていると、資源循環といった価値が表現できると思います。
- 回答
- ご提案ありがとうございます。教育及び研究としての活用のため、教育と研究の質を考え、さらに恒常的な管理ができないため「再利用等が可能なもの」という管理がそぐわないのが現状です。ただし、研究課題としては、とても有用な視点の提案をいただきましたので考慮してまいります。
<第8章 マネジメントシステム>
「全般について」
環境・SDGsマネジメントシステムの全体像や、環境内部監査、学生内部監査員の育成等、実際の運用状況が具体的に紹介されており、PDCAに基づく持続的な改善の仕組みが分かりやすく示されていると感じました。
内部監査やマネジメントレビューとして、どのような改善事項があり、どう改善につなげたかの運用結果についても紹介があると、マネジメントシステムがより実効的に機能していることが伝わると思います。
- 回答
- ご提案ありがとうございます。改善事項に関する情報は、学内のみの情報という思い込みがありましたので、次回以降、公表することが適切であると判断したものは環境・SDGs報告書にも掲載をするように検討します。
