4サステイナブル・スマートキャンパス
学生・教職員の環境活動の見える化「MIEUポイント」
- 12 つくる責任つかう責任
- 13 気候変動に具体的な対策を
- 17 パートナーシップで目標を達成しよう
本学では,学生・教職員が学内で実施した環境・省エネ活動を「見える化」し,活動内容に応じたポイントを付与して獲得し貯めたポイントに応じて,希望する物品との交換ができる仕組みを持ったMIEUポイントシステムを平成24年度から実施しています。
MIEUポイントの「MIE」は三重大学の「MIE」,「U」は「University」の意味と,「You」の意味「がんばる“あなた”」を表しています。
環境活動の主なもの
- 講義室・研究室・事務所の照明の消灯/エアコンの適正運用
- 海岸清掃活動への参加
- 環境講義の受講や学内環境内部監査 組織の環境管理に関する活動に関して,環境方針や環境目的などに合った活動をしているかどうかを,自ら確認する監査システムのこと。への参加
- 3R活動 Reduce(廃棄物の発生抑制),Reuse(再使用),Recycle(再生利用)を指した活動のこと。
大量生産・消費・廃棄から,適正生産・消費・最小廃棄といったパラダイム転換が求められ,2001年には循環型社会形成推進基本法が施行され,2002年より,毎年10月を「3R推進月間」と定め,さまざまな普及啓発活動が行われている。・緑化活動 など
これらの環境活動について,地球温暖化対策につながる活動には「削減したCO2排出抑制量」を明示し貢献度も「見える化」しています。
平成30年度MIEUポイント・省エネ活動とCO2排出削減量の推移(累積)
MIEUポイントに関連した電力量削減量とCO2排出削減量 年間推移 平成27~30年
- 小数点算定により図の数値と表の数値に誤差が生じています。
省エネルギー活動として年間の推移をみると,平成28年度と平成29年度にはポイントにつながる活動は少ない傾向にありましたが,平成30年度は年間を通じて省エネルギー活動実績が上がったことが結果から伺えます。特に,前年度(平成29年)と比較すると夏季の8月・9月・10月と冬季の1月の省エネ活動の登録が多い結果が出ました。これは平成30年度の夏の津市平均気温が平成29年度と比べ高く,その対策に教職員が中心となり省エネ活動に取り組んだ結果と推測できます。
環境活動を1日した場合のMIEUポイント獲得の例
キャンパス内で学生が取り組むことができる環境活動として,「階段利用×2回」,「消灯」,「リサイクルトレーの弁当」,「古本の提供」を実施した場合を算定しました。
- エレベータの消費電力は,動力モーターの消費電力と移動階までの往復時間を30秒として想定し算定。
- モーター(低格5.5kWh)×30秒 ≒ 45Wh/1回
- 教室(50名以下)は,教室面積100㎡の照明器具10セットを60分消灯すると想定し算定≒ 600Wh/1回
- 本学はガスコージェネレーションを使用しているのでCO2排出係数は,代替値を元に算定
(産学連携の取り組み)MIEUポイントの拡大に向けた取り組み
平成29年度に引き続き平成30年度も,環境活動に理解と協力をして頂ける企業を募り活動の拡大を図りました。
MIEUポイント協賛企業募集ポスター
企業協賛の実績
平成30年度 企業協賛「第2弾」は,県内の菓子製造業「株式会社 マスヤ」から,「おにぎりせんべい(梅しそ)」300個をポイント交換品物として寄付頂きました。
MIEUポイントコラボ企画ポスター
今回の協賛に対して,平成30年5月9日に,株式会社 マスヤ に対して感謝状贈呈を行いました。
今後も,学内の環境活動を見える化するMIEUポイントへの協賛企業を募集します。
(大学間連携)岩手大学さんが,MIEUポイント活動について調査来訪されました。
国立大学法人 岩手大学の教職員3名と学生3名が,MIEUポイントの活動について調査に来訪されました。
- 来訪者(調査実施者)
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国立大学法人 岩手大学 環境マネジメント推進室
副室長 中島氏,技術室長 赤谷氏,技術専門職員 田頭氏 - 来訪日
- 平成31年3月1日 13~15時
- 本学対応者
- 国際環境教育研究センター 環境ISO推進部門長 梅崎 輝尚教授(生物資源学研究科)
施設部施設環境課長 鈴木 律文
調査内容
- MIEUポイント導入の経緯・取り組み
- MIEUポイントの仕組み
- ポイントとして認定できる行為(内容・項目など)の設定
- システムの構築について
- システム管理について
- 運用について (学生への広報・申請方法・ポイント集計・学生へのフィードバックなど)
- ポイント制に対する学生の意識
- 学生への効果 (環境負荷 環境に与えるマイナスの影響を指します。環境負荷には,人為的に発生するもの(廃棄物,公害,土地開発,戦争,人口増加など)と,自然的に発生するもの(気象,地震,火山など)がある。軽減に関する意識の醸成などができているか)