5環境教育
Society5.0への取り組み (教育機能整備)
- 4 質の高い教育をみんなに
未来投資戦略2018-「Society5.0サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより,経済発展と社会的課題の解決を両立する,人間中心の社会(Society)。
狩猟社会(Society 1.0),農耕社会(Society 2.0),工業社会(Society 3.0),情報社会(Society 4.0)に続く,新たな社会を指すもので,第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱された。」「データ駆動型社会」への変革-(H30.6.15閣議決定)の基本的な考え方,「Society5.0」の実現に向けた戦略的取り組みの中で「持続可能でインクルーシブな経済社会システムである「Society5.0」を実現すると共に,これによりSDGsの達成に寄与する」と変革を求められています。
今後の高等教育の将来像の提示に向けた中間まとめ(H30.6.28中央教育審議会)では「社会の変化に対応できる人材とその成長の場となる高等教育」としてSociety5.0の進展に合わせてオンラインを最大限に活用した教育への転換を求められました。
このような社会の要請に取り組むため「Society5.0の実現に向けた改革ワーキング・グループ(以下WG)」を大学戦略会議のもとに置き三重大学の進む方向を議論しました。
WGでは学内のビックデータ管理などのさまざまな意見や要望がありました。その中で最初に必要なものStep1としてAI人材の育成を図るICTを活用できるアクティブラーニングスペースとICTサポートデスクを学内に作ることにしました。アクティブラーニングスペースはスマホやノートPCでは体験できない「体感型・体験型」機能を授業・学習に提供し,新しいカリキュラムに対応し教職員や学生の交流を促すと共に,ワークショップの開催や地域データの活用などによる地域貢献も行えるスペースとすること。また、ICTサポートデスクは新しい教材作成が求められているため,教職員のICTスキルをサポートし教育研究に最新のICTを活用できるようにすると共に新しい教材作成をサポートすること。これらのStep1の計画が大学戦略会議において了承され今後本学に整備することとなりました。
新しいカリキュラムは「実感できる」数理・データサイエンス教育の実現を目指し,学生に「データ収集力×分析力×発信力」の育成を学習させるため,全学生に信頼できるデータ収集,機械可読性・人間可読性の区別,データの適切な可視化,PCを活用した統計分析入門,身近な実データを用いた分析・検定および分析結果のプレゼン・発信などができるカリキュラムを作ります。本学はこの新しいカリキュラムで基礎的な素養を身につけ,専門教育課程でさらなる教育を受けた学生を社会に送り出す予定です。
アクティブラーニングスペースの整備に先立ち,モデルルームとして環境・情報科学館 2階に「体感型・体験型」機能のメイカースペースを平成31年4月に作り本格的な整備に備えています。
こうした学内議論を経て三重大学環境方針 基本方針も「本学は国際的な動向であるSDGs(持続可能な開発目標)やSociety5.0(社会課題を解決する新たな社会)を理解し,環境に関わる高い意識をもって,今後予想される大規模な社会変動に対応します。」を追記し平成31年1月1日に改定しました。
Society5.0のイメージ
環境・情報科学館 メイカースペース(R1.08.06)