最高環境責任者による見直しの記録

  • 17 パートナーシップで目標を達成しよう

 平成30年度の最高環境責任者(学長)の見直しは,平成31年3月22日に総括環境責任者および副総括環境責任者(各部門長)からの報告事項をもとにシステムの見直し評価を実施しました。

  • 最高責任者(駒田美弘学長)による見直しの様子

見直しの内容

①『環境方針』の見直し結果)

 平成31年1月に国連アカデミックインパクトへの参加および大学を取り巻く環境の変化(SDGsなど)に対応した改定した環境方針を全学に周知すること。また,子供向けポスターと英語版の環境方針も改定を行ったので,必要な差し替えと広報をすること。

  • 環境方針

②『実施計画一覧』(目的・目標)の見直し結果

 平成30年度の環境目標は,昨年同様にエネルギーの使用に関する目標達成に苦慮しているものの,そのほかは計画通り達成できている。成果の項目として特に2年目の事業となった科学的地域環境人材(SciLets)育成事業に関しては,環境目標を確実に実施したことにより,「持続可能な社会づくり活動表彰 会長賞」と「第1回エコプロアワード 奨励賞」は大企業と競い合ったうえで受賞ができたことは誇らしい実績である。また,平成30年度は,環境副大臣を招聘したり,農林水産省の出前講義や,SDGsの共通認識を持つためのセミナー開催も今後に繋がる実績である。

  • 持続可能な社会づくり活動表彰 会長賞 表彰状

 平成31年度は,本年度の環境目標を継続すると共に,学生対象の「環境アンケート」の結果を踏まえて,環境の文化が根付く大学の実現を目指して,新たな環境教育の目標設定をして,全学部あげて三重大学らしい環境人材育成に向けた実施計画の策定を期待する。

  • 環境アンケート調査報告書

③運用管理の実施結果情報による見直し結果

 平成30年度は,学内に残存するPCB ポリ塩化ビフェニル(PCB)を含む油などが付着もしくは封入された物で廃棄物となるもの。
PCBは難分解性で人の健康および生活環境に係る被害を生ずるおそれがあることから,PCB廃棄物は特別管理産業廃棄物として取り扱わなければならない。「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」により,事業者が保管しているPCB廃棄物は,自ら処分または処分を他人に委託する必要がある。
使用機器を調査しているので,次年度も引き続き新たに対象となるPCB含有物については適正な処置と対応を講じること。
 順守義務に関しては,学内の特定施設(洗浄施設)の対応については,引き続き,当該行政機関と調整し連携を取りながら適切に実施すること。
 平成31年度は,ISO14001 環境に関する国際規格の一つ。
国際規格(ISO:International Organization for Standardization)として1996年にISO14001規格が制定され,日本でもJIS Q14001として国内規格に採択された。2015年9月に改訂され,認証を維持するためには,3年以内に改訂された規格での認証を受ける必要がある。
格の更新審査の年度になるので,内部監査責任者を中心として,改善の機会を探し,よりよい環境の運営体制を築くことを期待する。

④その他インプット情報による見直し結果

 本学のエネルギー使用について,省エネ積立金制度の運用が開始され,設備の改修が現在行われていることから,次年度はエネルギーの削減効果を期待する。全学の構成員が「減り張り」を意識して,省エネルギーの活動は継続していくこと。
 グリーン購入法 「国などによる環境物品などの調達の推進などに関する法律」のこと。
循環型社会の形成のために,再生品などの需要と供給面の取り組みから,持続的発展が可能な社会の構築を推進することを目指す。
の新たな基本方針や,食品リサイクル法の改正から,学生が大学生協の学食を利用した際の残飯の量を大学生協と協力して調査し,減らす工夫,無くす工夫のような環境活動の拡張を期待する。

本年度の環境報告書座談会(7月23日)の開催へ

 教育や研究をするための環境がよりよくなるような工夫,例えばキャンパス内の環境サウンドを見直し,将来的には,車道からの音よりも,町屋海岸から聞こえる波の音や小鳥のさえずりが聞こえるようなキャンパスを目指したい。同じように視覚からは,見ておしゃれだと感じるスポットを増やすように,また気付く感性の育てるような環境教育にも期待する。

 現状を顧みてキャンパス内では,ごみの分別を行いたくなるような,おしゃれなごみ箱のデザインや設置の検討もすること。その際は,企業からの寄付などの外部資金の獲得も念頭に置くこと。また,本年度から広報室と国際環境教育研究センターが横のつながり(横割り)を持って進める,「おしゃれなキャンパス」の発見と発信は継続して,さらなる展開を期待する。

  • おしゃれなスポット募集ポスター

  • 4月15日 学内のおしゃれなスポット大募集 第1回 表彰

 科学的地域環境人材育成事業について,学生の受講を増やすために,学生が就職時にアピールしやすいような工夫をすること。例えば連携パートナーには,学生が就職したいと思えるような企業群を増やすなどの視野も持ち活動を展開すること。

 環境教育の成果を知るために,10年以上活動をしている環境ISO学生委員会の卒業生について,現在,どれくらいの割合(人数)が環境に関連した仕事に就いているのか,ボランティア活動に参加しているかの調査の検討をすること。

 平成31年度は,環境担当理事(総括環境責任者 兼 国際環境教育研究センター長)が交代となるので,国際環境教育研究センターの構成員全体と施設部で最大限のサポートをしてください。

 継続して,長期展望の項目も検討をすること。

  • 「環境の文化が根付く大学」とは『どんな大学であるべきか』を検討する。
  • 一部の学生だけではなく,全ての学生が環境マインドを高めることを目指す。
  • 本学のキャンパス環境だけがよくなることを目指すのではなく,地域さらには,広く世界の環境をよくするための成果を目指す。
  • 環境の文化を身に付けた学生を育成し地域に就職させることを成果と捉えられないか方策を考える。
  • 最高責任者による見直しの会場

⑤ EMSの変更の必要性についての処置および指示

 総括環境責任者が中心となり,第3期中期目標・中期計画の達成を確実なものとするため”ラストスパート”を掛けて,全部局ではその成果を感じることができるような取り組みを期待する。今後も,正しく,そして図々しく,環境活動を展開することを期待する。

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