三重大学 環境・SDGs報告書2021

SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS

編集後記「三重大学環境・SDGs報告書2021」の作成にあたって

 「三重大学環境・SDGs報告書2021」は、三重大学の環境・SDGsの取組の充実を図り、なおかつ積極的に内外へ公表することを考え、これまでの環境報告書から環境・SDGs報告書に名称を変更しました。環境の保全・経済の成長・調和の取れた持続可能な社会の構築によって「誰一人取り残さない」大命題を実現するため、持続可能な開発目標(SDGs)に向けた三重大学の役割を明確にします。また「地球温暖化による気候危機」を救う、脱炭素社会・カーボンニュートラル社会の持続可能な三重創生に、知の拠点と次世代人材育成のプラットホームとしての三重大学の役割を果たし、そのトップランナーとして環境・SDGs報告書を公表します。
 伊藤正明学長の就任に伴い「三重大学環境・SDGs方針」が新たに制定され、地域共創大学としての三重大学の教育・研究・社会貢献・業務運営の取組と役割が新たに表明されました。その特徴として和文・和文(ルビあり)と英文の作成によって、三重大学の教職員、在学生や留学生だけでなく、三重大学教育学部附属幼稚園、小中学校、特別支援学校の児童や生徒にも理解できる工夫をし、学内外の産官学民との緊密な連携のみならず国際的な協力による、環境・SDGsのグローカル活動を促しています。

「三重大学環境・SDGs報告書2021」は、次の5つの特徴からなります。

  1. 三重大学環境・SDGs方針に基づく、教育・研究・社会貢献・業務運営の充実したコンテンツのプラットホーム
  2. 三重大学の教職員と多数を占める在学生と留学生との協働による環境・SDGs活動の見える化
  3. WEB版と和文と英文による概要版、動画のYouTubeによる学内外さらには国内外へ積極的な広報化およびデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進
  4. テーマおよび内容毎に、SDGsの17の目標との関連性の表記
  5. 環境・SDGsの次世代を担う人材育成のための教材化

 「三重大学環境・SDGs報告書2021」は、表紙、学長メッセージ、国立大学法人三重大学環境・SDGs方針と、9つの章で構成されています。
 「表紙」のデザインは、三重大学と周辺の航空写真を背景とし、SDGsの17の目標と169のターゲットがバラバラに動くのではなく、融合体となり、三重大学から三重県、日本、アジア、世界へ広がる環境・SDGsのトップランナーとしての三重大学を表しています。

 「学長メッセージ」に伊藤正明学長の力強いメッセージと「国立大学法人三重大学環境・SDGs方針」の和文と和文(ルビあり)、英文が掲載され、第1章は、三重大学の概要を掲載しています。
 第2章は、「特集」として、7月に開催された「環境・SDGs座談会2021」を掲載しています。伊藤正明学長、今西誠之理事・副学長、国際環境教育研究センターの各部門長となる教職員の5名、環境・SDGs活動を行う学生代表の5名の参加のもと、朴 恵淑国際環境教育研究センター長が司会をつとめ、三重大学の環境・SDGsの活動内容の紹介および今後の発展と展開について忌憚のない意見交換を行いました。学長、教職員、多数を占める学生の代表が、三重大学の環境・SDGsの積極的な展開のためにオール三重で取り組める画期的なコミュニケーションの場となりました。学生代表には、クラブやサークル、学生委員会の代表だけでなく、2030年を見据えた三重大学のSDGsのアイデア募集において最優秀賞受賞者から環境・SDGs活動の提案、中国からの留学生による英語の発言など、時事性や国際色の濃いコミュニケーションの場となりました。特に、参加者全員の総意によって、「三重大学環境・SDGs学生プラットホーム」の結成が宣言され、これまでに個別に活動していた各クラブやサークル、学生委員会の皆さんのノウハウや知恵の集まるプラットホームができたことによって、学生の環境・SDGs活動にシナジー効果に大きな期待が持たれます。この内容は、45分の動画に収録し、三重大学のHPにYouTubeでアップされるのと同時に、環境・SDGs報告書にリンクさせることによって、臨場感溢れる動画が、三重大学にアクセスする学内外、さらには国内外の皆さんがいつでも観られるようになっています。
 第3章は、「環境・SDGs座談会2021」において結成された「三重大学環境・SDGs学生プラットホーム」に、学生の環境・SDGs活動、教職員の教育・研究・社会貢献活動、三重大学教育学部附属学校の活動、リカレント教育などを掲載しています。
 第4章は、「サステイナブル・スマートキャンパス」としてエネルギーマネジメント、第5章は、「環境教育」として、環境・SDGs関連の国際環境教育研究センター開講科目や教養教育院の関連科目、環境インターンシップの実施戦略、第6章は、「環境研究」として、各学部・研究科の教職員の環境・SDGs関連の研究内容を掲載しています。第7章は、「環境関連の取組と評価」として、地球温暖化防止活動、実験排液の管理、環境課題へのリスク管理、第8章は、「マネジメントシステム」として、ISO14001認証のサーベイランス評価や環境内部監査、第9章は、「第三者評価」として、三重大学と中部電力株式会社との相互評価内容を掲載しています。

「三重大学環境・SDGs報告書2021」は、WEB版および和文と英文による概要版、動画のYouTubeによる公表を通じて、デジタルトランスフォーメーション(DX)を活用した環境・SDGs活動のトップランナーを目指します。環境・SDGs、脱炭素・カーボンニュートラルの21世紀をリードする「環境・SDGs先進大学」のトップランナーをめざす三重大学において、「国際環境教育研究センター」は、三重大学の環境・SDGs活動に関する総括だけでなく、常に、学内外、国内外のステークホルダーとのパートナーシップによって、三重大学の社会的責任(USR)を果たすことはもちろんのこと、地域の共通価値の創造(CSV)に貢献できる強力なエンジンとして、さらなる発展を遂げます。「三重大学環境・SDGs報告書2021」に、是非とも目を通して頂き、忌憚のないご意見を頂けますよう、お願い申し上げます。

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