4サステイナブル・スマートキャンパス
省エネ積立金制度
- 13 気候変動に具体的な対策を
本学は地球温暖化防止活動として平成28年度(2016年度)からの6年間において平成27年度(2015年度)比でエネルギー使用量を原単位ベースで6%削減することを第3期中期計画の目標にしています。
省エネ活動や設備の運用改善などのソフト面の活動だけでは目標達成は困難なため、ハード面からも省エネ改修を進めていく仕組みとして「省エネ積立金制度」を平成29年度(2017年度)から導入しました。
この制度はエネルギー使用者からエネルギー使用量に一定の割合(約5%)を出資してもらうことにより使用者に使用量削減のインセンティブを働かせます。また使用者の出資額と同程度額を大学本部から出資し、これらを積立金として省エネ改修を実施する制度であり、省エネ改修による光熱費低減、大学本部出資金および省エネ補助金により、積立金(出資)以上の省エネ工事ができ、エネルギー使用者としても利点があります。
この制度の導入が大きな効果となり、令和2年度(2020年度)において平成27年度(2015年度)比でエネルギー使用量を原単位ベースで6%削減する第3期中期計画の目標に対して、13.4%を削減しています。第3期中期計画期間は令和3年度(2021年度)までですが、目標達成はほぼ間違いない状況です。
本学における環境への取り組みとして、具体的な目標を定めて活動を推進することについては、平成21年度(2009年度)に宣言した「カーボンフリー大学構想」から始まっています。この構想は令和2年度(2020年度)までにCO2排出量を平成2年度(1990年度)比で30%削減するという先進的な目標を掲げていました。
この目標を達成するためにさまざまな取り組みが行われており、「省エネ積立金制度」もこの中で大きな効果を上げているのですが、この他に大きな効果を上げている取り組みとして「スマートキャンパス」があります。「スマートキャンパス」は、施設が稼働する平成25年度(2014年度)にCO2排出量を平成22年度(2010年度)比で原単位ベースの24%を削減するという目標に対して、25.5%を削減して目標を達成しています。 これらの取り組みの結果として、「カーボンフリー大学構想」は、令和2年度(2020年度)までにCO2排出量を平成2年度(1990年度)比で30%削減するという目標に対して、原単位ベースで37.0%を削減しています。
このように、特にハード面において「省エネ積立金制度」と「スマートキャンパス」はエネルギー使用量、CO2排出量の削減に大きな成果を上げています。これらを含めた環境への取り組みを維持・発展させていくとともに、国の「カーボンニュートラル」、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするという新たな目標に向けた取り組みを進めていきます。