4サステイナブル・スマートキャンパス
学生・教職員の環境活動の見える化「MIEUポイント」
- 4 質の高い教育をみんなに
- 12 つくる責任つかう責任
- 17 パートナーシップで目標を達成しよう
本学では,学生・教職員が学内で実施した環境・省エネ活動を「見える化」し,活動内容に応じたポイントを付与して獲得し貯めたポイントに応じて,希望する物品との交換できる仕組みを持ったMIEUポイントシステムを平成24年度から実施しています。
MIEUポイントの「MIE」は三重大学の「MIE」,「U」は「University」の意味と,「You」の意味「がんばる“あなた”」を表しています。
環境活動の主なもの
- 講義室・研究室・事務所の照明の消灯/エアコンの適正運用
- 海岸清掃活動への参加
- 環境講義の受講や学内環境内部監査への参加
- 3R活動・緑化活動 など
これらの環境活動について,地球温暖化対策につながる活動には「削減したCO2排出抑制量」を明示し貢献度も「見える化」しています。
令和2年度のMIEUポイントの実績は,新型コロナウイルス感染症対策として,前期は全ての学生に対して,オンライン授業の実施を主として登校の規制を掛け,後期も基本的にはオンライン授業とし,実習・実験が必要な科目に関しては,大学に入校の許可申請をして登校をすることを基本としたため,学生がキャンパス内に来る機会を減らしていました。
これらの結果,キャンパス内の学生のエコ活動が少なくなり,必然的にMIEUポイントの活動も少なくなりました。また,教職員も在宅勤務の活用も始めたため年度当初は,MIEUポイントの活動が活発ではなかった結果となりましたが,7月以降は,教職員が省エネ活動に力を注いだことが結果として出ました。しかし,全体を見ると,CO2排出削減の効果が少なくなったのは,空調エネルギーを多く使用する講義室の使用が無かったことで,
CO2排出削減量の年度比較を見ると,2020年度が,電力使用量削減のグラフと同じ傾きになりませんでした。この理由は,MIEUポイントのCO2排出削減量には,キャンパス内の電力消費に係るCO2排出量と,通勤時(教職員)の通勤距離に応じた,ガソリン等使用量の削減の影響(ノーマイカー通勤)も含まれているため,コロナウイルス感染症対策として,在宅勤務を行った職員のマイカー通勤の減少が影響として出た結果となります。
表 令和2年度 MIEUポイント(CO2排出量削減効果分)
小数点算定により図の数値と表の数値に誤差が生じています。
表 令和元年度 MIEUポイント(CO2排出量削減効果分)
小数点算定により図の数値と表の数値に誤差が生じています。
環境活動を1日した場合のMIEUポイント獲得の例(シミュレーション)
キャンパス内で学生が取り組むことができる環境活動として,「階段利用×2回」,「環境講義の履修」,「消灯」,「リサイクルトレーの弁当」,「古本の提供」を実施した場合を算定しました。
エレベータの消費電力は,動力モーターの消費電力と移動階までの往復時間を30秒として想定し算定。※モーター(低格5.5kWh)×30秒 ≒ 45Wh/1回
教室(50名以下)は,教室面積100㎡の照明器具10セットを60分消灯すると想定し算定≒ 600Wh/1回
本学はガスコージェネレーションを使用しているのでCO2排出係数は,代替値を元に算定