三重大学 環境・SDGs報告書2021

SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS

これからの環境教育

  • 4 質の高い教育をみんなに

 ロックストロームらによって提唱されたプラネタリー・バウンダリー(地球の限界)と呼ばれる指標によれば、人為的気候変動(地球温暖化)や生物多様性の消失といったいくつかの問題において、現状はすでに人類が安全に生きることのできる限界値を超えていると言われています。一方で、人類の豊かさは衡平なものとなっておらず、先進国と途上国の間には依然として大きな隔たりがあります。持続可能な社会を構築するためには、私たちは暮らしかたと社会のありかたの両方を見直さないといけない状況にあり、そのために、今後ますます重要となるのは「市民科学」だと考えられます。科学は研究を職業とする科学者だけのものではありません。最近では、特に欧米を中心に、市民科学が環境政策に大きく寄与するようになってきています。
 環境意識の向上に留まらず、そのような、行動できる市民科学を育てるといった面でも、本学はこれからも学生への環境教育を大切にしていきたいと考えています。

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