三重大学 環境・SDGs報告書2021

SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS

環境負荷

  • 6 安全な水とトイレを世界中に
  • 7 エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
  • 11 住み続けられるまちづくりを
  • 12 つくる責任つかう責任

上浜キャンパス総エネルギー投入量

 令和2年度のエネルギー総使用量は,原油換算量で令和元年度と比較して4.6%減少しました。
 また,令和元年度にはこの値が前年度と比して 8.6%減少しております。
 本学は,法人の目指す到達地点として「平成28年度からの6年間で基準年度(平成27年度)と比較してエネルギー使用量を6%削減させる」といった目標を自らに課しております。しかしながら,平成30年度までの3年間で遺した実績としてはあまり捗々しいものではありませんでした。そうした中で令和元年度にこの数値が著しく進捗した要因には,省エネ積立金制度によって得られた資金を用いて契約したESCO事業によるところが大きかったものかと分析しています。

 大幅なエネルギー使用量の削減に与したESCO事業で行った運用改善の内訳(抄)は以下のとおりです。

  • 病院における空調設備の熱源リアルタイム最適化制御(複数の熱源の最適運転)
  • CGS排熱回収ポンプのインバータ調整
  • 熱源台数制御の運転順序調整
  • 外調機の運転スケジュール調整
  • 吹出温度設定の見直し

その他のエネルギー使用量削減計画

  • 新規設備機器導入時における高水準の省エネ設備の選択
  • 屋上緑化,壁面緑化および緑のカーテンの実施による空調負荷の低減(建物温度上昇の抑制)
  • 事務室などの昼休み一斉消灯
  • クールビズ・ウォームビス期間の延長
  • 夏期一斉休業の実施
上浜キャンパス総エネルギー使用量
  • 省エネ法に基づく定期報告書と数値を合わせています。
  • CO2排出量 スコープ1(27,001 t),スコープ2(9,290 t)
    スコープ1には,公用車の燃料(ガソリン4.2 kL・軽油 kL)および練習船の燃料(A重油kL)によるCO2排出量を含んでいます。

月別エネルギー使用量

 下のグラフは上浜キャンパスの総エネルギー(電気・ガス・重油)使用量を原油換算し,各月の使用量として示したもので,本学がエネルギー管理を行う際の基礎資料として使用しています。
 令和2年度におけるアニュアルの推移をみてみると,冬季の冷え込みによる一時的なエネルギー使用量の高まりが認められるものの,総体的にはESCO事業による省エネチューニングや外灯のLED化が奏功している様子が確認できます。

月別エネルギー使用量
エネルギー(電気+熱)上浜キャンパス(病院とガスコージェネレーション含む)

上浜キャンパス水資源投入量

 令和2年度は,前年度に比べて水資源投入量が約14.2%減少しました。過去5年間を見ると,水資源投入量は平成29年度より減少傾向にあります。上浜キャンパスの給水配管は老朽化により度々漏水が発生していましたが,平成29年度にキャンパス北側,令和元年度にキャンパス南側の給水配管の更新工事を進めてきた効果であると考えられます。また,令和2年度にも令和元年度工事の効果によりさらなる水資源投入量の減少が確認できました。

上浜キャンパス廃棄物総排出量

上浜キャンパス廃棄物総排出量
  • 実験廃液は除く
    ・可燃物: 一般可燃物(燃えるごみ)
    ・不燃物: ビン,缶,ペットボトル
    ・廃プラ・粗大ごみ等: 廃プラスチック,発泡スチロール,粗大ごみ
    ・古紙類: 新聞,雑誌,段ボール,機密書類,シュレッダー紙
    ・医療用廃棄物: 感染性廃棄物

 令和2年度の総廃棄物量については,廃プラ・粗大ごみが例年に比べて大幅に減少しています。この状況については,3Rの意識が関係者に涵養されたことと併せて,新型コロナウイルスの感染拡大防止策として実施した授業のオンライン化などが影響しているものかと考察しています。

廃棄物処分場の確認

 「三重県産業廃棄物の適正な処理の推進に関する条例」の規定に基づき,廃棄物の処理を委託した先の施設を往訪して保管および処分の状況などについて確認しています。
 令和2年度には,産業廃棄物,感染性廃棄物のそれぞれについて現地を確認いたしました。

産業廃棄物/計量所(R2.11.26)

産業廃棄物/手作業による分別(R2.11.26)

産業廃棄物/ふるい機(R2.11.26)

産業廃棄物/分別後の保管状況(R2.11.26)

感染性廃棄物/中間処理施設(R2.11.26)

感染性廃棄物/焼却施設(R2.11.26)

感染性廃棄物/焙焼炉(R2.11.26)

感染性廃棄物/最終処分場(R2.11.26)

廃棄物の現状と対策

1.環境マネジメントシステムの運用において下記のような紙の減量対策を行っています。

  • 学内会議の資料の電子媒体化
  • 稟議フローの電子化
  • 不要書類の裏面活用
  • 学内通知文書の電子メール化
  • 各種資料の電子化と共通サーバーへの保管
  • 印刷物の両面化

2.廃棄物のうち、リサイクル可能なペットボトル・カン類・ビン類は分別収集し、資源化し売り払いしています。

3.エコステーションを設置し,牛乳パック・インクカートリッジ・エコキャップを回収して資源化しています。また,古紙回収コンテナを学内3カ所に設置し,回収した古紙は専門業者に委託処理してトイレットペーパーとして学内に還元されています。

4.全学生にエコバッグを配布し,レジ袋の削減(学内外のごみ減量)に努めています。

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