4サステイナブル・スマートキャンパス
省エネピクトグラムのデザイン公募
- 4 質の高い教育をみんなに
- 12 つくる責任つかう責任
- 13 気候変動に具体的な対策を
本学では,空調機(エアーコンディショナー)や,照明機器(高効率の蛍光灯照明,LED照明)は,省エネルギー対応機器の導入を積極的に実施していますが,まだまだ,電力の削減に努める必要があります。機器の能力以上には省エネルギーができないので,使用していない(無駄な)電力の削減ことで,今以上の省エネルギー活動が必要となっています。
そこで,三重大学では,学生教職員が省エネルギー活動を,より率先して行動に移したくなるように,三重大学の電力を使用する機器(空調機,照明器具,PC機器など)に省エネ活動を促すために印す「ピクトグラム・デザイン」を募集しました。
- 【応募期間】
- 令和元年11月20日~令和2年1月31日
- 【応募資格】
- 三重大学の学生(学部学生,院生),教職員
- 【授賞内容】
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優秀賞(1点以上): 30,000ポイント(MIEUポイント)
入賞(数点以上):5,000ポイント(MIEUポイント)
参加賞:応募者にはMIEUポイント贈呈(一点に付き100ポイントを贈呈) - 【応募規定】
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- ① デザインは,次のテーマからオリジナルのデザインを募集しました。
テーマ:省エネ活動を促すために印す「ピクトグラム・デザイン」
- 学生・教職員が省エネ活動をしたくなるようなデザイン
- 留学生を含めた本学学生が使えるようなデザイン
- 三重大学に関連させるデザイン
(上の全て若しくはいずれかの仕様を満たすデザインであること)
- ② マークデザインのサイズ:正方形
- ③ マークの色:3色以内(単色で表記できるデザインが望ましい)
- ④ 応募形式:PNG,JPEG,GIF,手書きの場合はPDFも可とします。
- ① デザインは,次のテーマからオリジナルのデザインを募集しました。
- 【注意事項】
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- ① 採用作品の著作・使用権の一切の権利は,三重大学に帰属します。
- ② 応募作品は未発表の自作に限ります。
- ③ ほかの著作物の著作権など侵害の恐れがある場合,採用を取り消し致します。
- ④ 提供頂いた個人情報は,本要項による発表,賞(エコポイント)授与のために使用します。
募集した結果,81件のデザイン案が提出され,環境情報部門長の大野先生を中心に国際環境教育研究センターの事務担当が類似デザインと先行出願されている商標の検索確認を行いました。
類似アイデアの検索結果をもとに,教育学部美術教育の岡田 博明教授にデザイン的な視点で選考を頂いた後,3月25日に駒田学長と梅川環境担当理事が参加のもと,省エネ活動を進める「ピクトグラム」のデザイン選考会が行われました。
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生物資源学部 亀山 彩里さんデザイン
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選考する駒田学長と梅川理事
審査講評
頭の電源マークは,誰もが知っているマークであり認知度が高い。人型が「不用な電源はOFFね」と語っているようで伝達性が高い。
最優秀賞に選ばれたデザインには,IECが規定する「電源スタンバイ(IEC5009)マーク」を活用したデザインになっており,使用申請と必要な使用料金を支払い使用が認められています。
IEC 電源スタンバイ(IEC5009)マークIECによる記号の標準化で,IECとは,国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission)の略称です。
令和2年以降には,三重大学キャンパス内の建物にある,照明機器スイッチや空調機器スイッチ,その他機器のスイッチ部分の近くに,省エネを促すピクトグラムを掲示します。
- 参考 ピクトグラムとは?
- ピクトグラムとは,絵文字,絵言葉のことで,図記号の一種です。
表現対象である事物や情報から視覚イメージを抽出,抽象化し,文字以外のシンプルな図記号によって表したものになります。例えば,エレベータマーク,ごみ箱マーク,循環マーク,非常口マーク,避難場所マーク,禁煙場所マークなどがあります。
惜しくも,入賞(特別賞)となった5つは次のデザインです(図下は講評)。
受賞者の声
生物資源学部生物圏生命化学科3年の亀山彩里です。
今回は多くの作品の中から最優秀賞に選んで頂き,とても嬉しく思います。テーマが省エネであることを重視し,日頃から多くの人の目に触れている電源スタンバイマークを取り入れたデザインを考えました。人型にOFFと書いてあるだけのシンプルな絵ですが,その分意味が伝わりやすくなっているかと思います。このピクトグラムが少しでも皆さんの印象に残ってくれたら心の底から喜ぶので,ぜひ探してみてください。
省エネピクトグラムに応募したきっかけは「環境ISO学生委員会の友人のために応募を盛り上げたい」という思いでした。環境問題という大きな括りで考えようとすると難しいけれど,最初はもっと身近な何かのために行動するだけでも十分なのだと思います。例えば省エネなら,電気代節約のために無駄遣いに気を付けるとか。そんな些細なことも立派な環境対策の1つではないでしょうか。そのときにちょっとだけ環境のことを考えられたら最高ですよね。