最高環境責任者による見直しの記録

  • 17 パートナーシップで目標を達成しよう

 令和元年度の最高環境責任者(学長)の見直しは,令和2年3月16日に総括環境責任者および副総括環境責任者(各部門長)からの報告事項をもとにシステムの見直し評価を実施しました。
(参考:http://www.gecer.mie-u.ac.jp/news/post-238.html)

  • 最高環境責任者(駒田美弘学長)による見直しの様子

見直しの内容

①『環境方針』の見直し結果

環境方針は,このまま継続する。また,環境方針を解説した子供向けポスターと英語版の環境方針もあわせて引き続き公開する。

  • 環境方針

②『実施計画一覧』(目的・目標)の見直し結果

 令和元年度の実施計画の全ての環境目標は,計画通り達成できていると判断する。特にエネルギーの使用に関する目標達成に関しては,直近の2年間は目標未達成であったが,本年度は冷夏・暖冬の影響と,全学部・全学科が参加する省エネ積立金制度によって設備改修が成果を生んだことに起因していると評価する。また,「スピード感」,「戦略性」,「プロフェッショナリズム」,「おしゃれ」,「横割り」を意識して改良に取り組んだ,環境報告書のWeb化も,冊子報告書同様に「環境コミュニケーション大賞」の優秀賞を受賞したことも評価する。
(参考:http://www.gecer.mie-u.ac.jp/topics/23-3.html)

 令和2年度は,本年度の環境目標を継続するとともに,エネルギー削減に向け進化一層進めるため「省エネ活動を進めるピクトグラム」の掲示と活用を実施に移し,環境の文化が根付く大学の実現を目指すことを期待する。さらに令和元年から他大学に先駆けとなるペーパーレス化モデルの環境報告書Web版に関しても,環境に与える影響を評価すること。Web版による紙の使用量削減はもちろんのことだが,読者ターゲットを考え新しい取り組みとして,動画を取り入れたり,報告記事の特集記事および環境報告書ミニの英語版の作成も検討すること。

③運用管理の実施結果情報による見直し結果

 令和元年度は,学内にSDGsを認識させ,SDGsホイールバッジを常勤の全教職員に配付とWeb教育を行ったことは評価する。

  • SDGsバッジ配付研修(Web研修・学内限定)の例

 令和2年度は,国際環境教育研究センターは,環境に特化した分野に関して,チームワークを持って,常に情報収集と共有化を図り,三重県内の先駆者とした活動と教育を目指すことを期待する。文部科学省の指導により,残存するPCB使用機器を調査し対象となるPCB含有物については適正な処置と対応を講じたことは適切な対応であると判断する。順守義務に関しては,学内の特定施設(洗浄施設)の対応について,当該行政機関と調整を取っていると判断するが,全てが完了するように継続して適切に実施すること。

④その他インプット情報による見直し結果

 三重県が12月に「ミッションゼロ2050みえ ~脱炭素社会の実現を目指して~」を宣言し,国は12月にSDGsに関して「SDGs実施指針 改定版」を発表と,三重大学としては,「戦略的」に取り組み実績を掴むチャンスになる。これらには,あらゆるサプライヤーと協働・連携を模索しながら「プラットフォーム」づくりに尽力を注いで貰いたいが,国際環境教育研究センターとしては,「科学的地域環境人材(SciLets)育成事業」で資格を認定したアナリストやエキスパートが関りを持つ「プラットフォーム」の構築を目指してもらいたい。(参考:https://scienv.mie-u.ac.jp/)
 環境研究に関しては,研究の自由を奪ってはいけないが,「ミッションゼロ2050みえ」など地域の動向も注視しながら,例えば,リサーチセンターに現存する環境研究の多岐に渡る分野が集う機能を有するセンターの構想ができてもよいし,現在行っている研究を他分野に広げるような,土台作りを今から始める必要があるとも考える。そのためにも,教員個人ではなく環境研究のチームを創ることも検討してもらいたい。
 本学のエネルギー使用については,省エネ積立金制度の運用と,全学の構成員が「減り張り」を意識して,「チームワーク」を持って省エネルギーの活動は継続していくこと。
 科学的地域環境人材育成事業について,受講を増やすことと合わせて,認知度を増やすことにも工夫をすること。環境ISO学生委員会の活動については,地域社会からの期待の目も大きくなっているので,環境ISO学生委員会がさらなる「進化」するための支援を,国際環境教育研究センターに期待する。
 これまで大学としてKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)で実績を評価してきているが,数値目標ももちろん大切ではあるが,環境としては目指すべきことは環境方針に明示しているが,本当のゴールとは何かを考え,KGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)というマネジメントの評価手法も取り入れられないか考えてもらいたい。その上で手法に拘らず,ゴールを見失わないように「進化」を期待する。
 環境担当理事(総括環境責任者兼国際環境教育研究センター長)が交代となった令和元年度には,SDGsへの環境分野の取り組みと環境報告書のWeb化の実績を出したことは評価に値する。
(参考:http://www.gecer.mie-u.ac.jp/news/web2019.html)

  • 環境報告書2019の環境評価(LCA報告書)

引き続き国際環境教育研究センターの構成員全体と施設部で最大限のサポートをすること。

継続して,長期展望の項目も検討をすること

  • 「環境の文化が根付く大学」とは『どんな大学であるべきか』を検討する。
  • 一部の学生だけではなく,全ての学生が環境マインドを高めることを目指す。
  • 三重大学のキャンパス環境だけがよくなることを目指すのではなく,地域さらには,広く世界の環境をよくするための成果を目指す。
  • 環境の文化を身に付けた学生を育成し地域に就職させることを成果と捉えられないか方策を考える。

⑤EMSの変更の必要性についての処置および指示

 総括環境責任者が中心となり,第3期中期目標・中期計画の達成を確実なものとするためにも”チームワークで進化”を心掛けて,大学全体として成果を感じることができるような取り組みを期待する。

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