小・中学生を対象とした夏休みものづくり・体験セミナー

  • 4 質の高い教育をみんなに
  • 9 産業と技術革新の基盤をつくろう

<大学院工学研究科 技術部> 黒田 陽一朗(技術員)

 工学部工学研究科技術部では、平成21年より社会貢献事業の一環として、小・中学生を対象に夏休みものづくり・体験セミナーというイベントを開催しています。セミナーでは、いろいろなもの(機械など)の原理や機構などをじっくりと確かめながら、実験・体験を通して、ものづくりなどに対する知的好奇心を高めてもらうことを目的としています。
 令和4年8月にはオンライン形式を含む7つのさまざまなテーマについて夏休みものづくり・体験セミナーを開催し、たくさんの小・中学生が参加してくれましたのでその内容を紹介します。

ものづくり体験

 まず、ものづくりを中心とした4つのテーマについて紹介します。
 「ピンホールカメラを手作りして写真を撮ろう」では、レンズを使わず小さい穴を開けるだけで写真が撮れてしまうピンホールカメラを手作りしてもらいました。ピンホールカメラで物が写る原理を勉強しながら、作ったカメラで写真を撮り、暗室で現像やプリントまで行いました。
 「伊勢型紙を切り抜いて銀を蒸着しよう」では、金属を真空中で高温で熱することで金属が蒸発してガラス板に付着する現象(蒸着)を体験してもらいました。今回は三重の伝統工芸である伊勢型紙の切り抜きも体験してもらい、切り抜いた伊勢型紙を用いて銀を蒸着させ、オリジナルプレートを作成しました。

  • ピンホールカメラを作成する様子(R4.8.3)

    ピンホールカメラを作成する様子(R4.8.3)

  • 伊勢型紙の切り抜きを行う様子(R4.8.5)

    伊勢型紙の切り抜きを行う様子(R4.8.5)

 「3Dプリンタでオリジナルスタンプを作ろう!」では、オンラインセミナーで3Dプリンタや3D設計について学び、実際に3D CADアプリを用いてオリジナルスタンプの3Dデータ設計を行ってもらいました。オリジナルスタンプは造形後、各参加者に郵送で届けました。
 「LEDを用いた光るオブジェを作ろう」では、電流や点灯する時間間隔を変えてLEDの明るさを変化させる実験や、赤・緑・青のLEDによる光の3原色の実験を行い、LEDの性質について学んだ後にオブジェの製作を行いました。オブジェは、LEDの点滅を変えられる基盤の上に、四角柱、円柱、パイプ柱のアクリルを積木のように組み上げて作成しました。

3Dデータ作品一覧(R4.8.5)

3Dデータ作品一覧(R4.8.5)

LEDを用いた光るオブジェ

LEDを用いた光るオブジェ

知る体験

 実験を中心に行い、ものの原理・構造を知る3つのテーマについて紹介します。
 「顕微鏡で見るミクロな世界」では、オンラインセミナーで走査型電子顕微鏡による観察を体験してもらいました。事前に参加者から観察したい試料の聞き取りを行い、可能な範囲でそれらの観察を行いました。試料交換の待ち時間には、光学顕微鏡・透過型顕微鏡との違いの説明や、試料を調製して装置の中に入れるまでの様子をまとめた動画を見てもらいました。
 「自転車の揺れを吸い取る?アクティブダンパー製作と実験」では、多岐の分野に影響をおよぼす現象である振動について学びました。その中で振動の減衰という現象に注目してもらい、自転車用の振動を吸収するダンパーを製作し、実際に乗り心地の比較をしてもらいました。
 「液晶ってなんだろう?」は、液晶の性質について実験で体験し、液晶ディスプレイについても原理・構造を学び、温度で色が変わる液晶を使ったキーホルダーを製作するテーマです。今回は参加者にテキストと液晶キーホルダーの製作キットを郵送し、実験の動画を見てもらうことで自宅にて体験してもらいました。

  • 電子顕微鏡 画像の例(R4.8.3)

    電子顕微鏡 画像の例(R4.8.3)

  • 振動について学ぶ様子(R4.8.9)

    振動について学ぶ様子(R4.8.9)

  • 液晶に関する実験の画像

    液晶に関する実験の画像

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