みえ防災塾

  • 11 住み続けられるまちづくりを

<大学院工学研究科> 三田 紀行(教授、みえ防災塾 塾長)

 「みえ防災塾」は、地震や風水害など自然災害に対し、地域で活躍できる防災人材の育成のため、自然科学、人文社会科学など多方面から防災・減災を学べるカリキュラムを構成しています。「みえ防災塾」には基礎コースと応用コースの2つのコースがあり、いずれもレジリエンス(困難をしなやかに乗り越え回復する力)の視点から、SDGsの目標である「住み続けられるまちづくり」および「気候変動に具体的な対策」を目指しています。
 基礎コースでは具体的に、防災・減災活動の基礎的事項である災害をもたらす自然現象、気象災害、三重県の防災・減災、防災情報の活用、災害時の初期対応、被災者支援、避難所の運営やそのファシリテーション、防災教育とリスクコミュニケーション、災害時の食事と心のケア、災害に備える地域力などについて、近年の動向、最新の研究成果や技術開発の状況や事例より学び、受講生・講師の間で議論することで復旧・復興活動への支援を担う地域防災・減災活動に貢献できる人材の育成を目指しています。
 また応用コースでは、地域における自然災害の特徴として、災害のメカニズムを理解し、防災・減災のための各種計画(地震対策、風水害対策、企業の対応行動、災害医療体制、防災まちづくり) の策定および地域の現場での実践手法(タウンウォッチング、災害図上訓練、災害時要配慮者)について学ぶとともに、演習課題を通じて各種計画の策定手法や実践手法の基礎の習得を行っています。これらを学ぶことにより先進的・実践的な防災・減災のための計画立案とそのリスクマネジメントを行う能力を持つ人材の育成を目指しています。
 「みえ防災塾」の修了生は、毎年約60名(基礎コース50名、応用コース10名)を輩出し、修了生はみえ防災人材バンクに登録するとともに、「みえ防災コーディネーター連絡会」や「三重さきもり倶楽部」を通じて三重県地域の防災・減災活動に貢献し、地域や行政からの依頼に応じて県内の防災・減災活動の推進に協力しています。既に、みえ防災人材バンクに登録された方は600名に迫り、活動者数は累計で1,200名を超え、着実に三重県における防災・減災活動を担っています。近い将来、三重県に大きな被害を被るであろう南海トラフ地震が確実に起こると予想されています。それ以外にも国内では毎年のように各地で大雨による浸水、土砂災害が頻発しています。これらの災害に対して、対応できる人材を育成し、リスクマネジメントを行っているのが「みえ防災塾」です。

  • 講義の様子(R4.6.5)

    講義の様子(R4.6.5)

  • HUG(避難所運営ゲーム) (R4.7.3)

    HUG(避難所運営ゲーム) (R4.7.3)

  • 災害図上訓練(R4.9.3)

    災害図上訓練(R4.9.3)

  • タウンウォッチング成果物(R4.10.2)

    タウンウォッチング成果物(R4.10.2)

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