三重の力を世界へ 
世界から三重へ 
未来を拓く地域共創大学

 新興感染症、気候変動、食糧・エネルギー危機、国際紛争など、世界はさまざまな課題、環境問題に直面しています。我が国においては、人口減少に起因する地域の活力低下や、それに伴う地域環境問題が喫緊の、そして大きな社会問題となっています。このように凄まじいスピードで社会が変化するなか、さまざまな課題を乗り越え、豊かで幸せな新しい社会を拓いていくには、地域と大学が良い社会の構築に向けて、共創して行くことが必要であり、知の拠点である大学への期待はますます大きくなってきています。
 このような状況の中で、三重大学は、地域および世界のステークホルダーとの連携による持続可能な開発目標(SDGs)を軸とする「三重大学環境・SDGs方針」を策定・公表して、地域から学び、世界に誇れる特色ある教育・研究活動を推進し、環境先進大学として地球環境に調和した社会の実現に向けた活動を行いながら、「三重の力を世界へ、世界から三重へ」のコンセプトを実践しております。カーボンニュートラルに向け行動できる環境人材育成、オンデマンドで環境問題を学べる科学的地域環境人材育成事業(サイレッツ)、ISO14001認証取得、3R活動、キャンパスの省エネ活動、地域自治体、学校や産業界と協働した環境活動、環境教育を積極的に推進し、地域・社会・世界とのつながりを通して、行動する力を引き出す教育を行っています。
 特に、科学的地域環境人材育成事業(サイレッツ)は、地域に多く賦存する環境価値を利活用して地域の活性化を図ることを目的としており、すでに多くの企業・自治体の環境担当者、一般社会人、三重大学学生が受講し、アナリストやエキスパートの資格を取得されています。地域環境科学分野の講義、環境(技術)に関する共同研究、異分野・異業種交流を通して、地域で活躍できる優れた環境人材を育成していきたいと思います。今後は英語版ビデオ教材を作成して、海外の協働大学であるマレーシアトレンガヌ大学やタイのチェンマイ大学とともに、世界的にこの事業を展開していきます。
 また、三重大学は平成20年の「三重大学男女共同参画宣言」に基づき男女共同参画を推進してきており、令和4年12月に、地域共創大学としてダイバーシティ&インクルージョン推進を宣言しました。ダイバーシティやインクルージョンの概念は、幅広い意味において環境・SDGsと関連が深いため、環境・SDGs分野の教育・研究を推進することにより、本概念の発展にも期待したいと思います。
 コロナ禍が終わりつつある今、環境分野において挑戦的で革新的な思考と新たな取り組みが一層必要とされていると感じます。三重大学は、豊かな自然環境を保全しつつ、先進的な科学技術を活用した未来志向のキャンパスへの成長と進化を目指し、コロナ禍を乗り越えた新たな大学を創造するため、果敢に挑戦していきたいと思います。

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