附属中学校の取り組み

  • 4 質の高い教育をみんなに
  • 11 住み続けられるまちづくりを

 附属中学校では、2019年10月から総合的な学習の時間に探求学習STEP(Save The Earth Progectsの略称)に取り組み続けています。未来を担う生徒が持続可能な社会をつくるために必要な資質・能力を伸ばすことを目的として、教科等横断的な探求学習活動に力を入れています。
 生徒たちはSDGsの17の目標を達成するために、学級・学年を超えてグループを組み、自分たちの取り組みを地域社会、世界へ発信していくために研究を進めています。

 STEPⅡ期では、2022年11月から【人・文化】に焦点をあて、「防災・減災」をテーマに多角的に考える取り組みから始めました。11月29日、三重大学大学院工学研究科川口 淳准教授(建築学専攻)を講師に招き、防災についてグループ学習を行い、ゲームを通して考えました。12月7日には、神戸市の「人と防災未来センター」や淡路島の「野島断層保存館」を見学し、阪神淡路大震災について学びました。

  • 防災についてグループ学習をする様子(R4.11.29)

    防災についてグループ学習をする様子(R4.11.29)

  • 人と防災未来センターを見学する様子(R4.12.7)

    人と防災未来センターを見学する様子(R4.12.7)

 12月9日には、三重県教育委員会教育総務課の深田 勝利氏、学校防災アドバイザ―の大須賀 由美子氏の指導の下、避難所運営ゲームHUGを体験しました。

避難所運営ゲームをする様子(R4.12.9)

避難所運営ゲームをする様子(R4.12.9)

 12月13日には、芝浦工業大学システム理工学部石川 裕次教授、県学校防災アドバイザー大須賀 由美子氏、奈良大学文学部土平 博教授、株式会社IKUSAの脇濱 翔太氏、五十里 航氏を外部講師に招き、耐震工事に使われている素材についてや地理学の観点からの防災について、遊びを通しての防災を広めることなどを学びました。

耐震改修工事の工夫について話を聞く様子(R4.12.13)

耐震改修工事の工夫について話を聞く様子(R4.12.13)

 生徒たちは、これら学んだことを基に、冬休みに個人研究を進め、各自が研究したいことをまとめました。その後、SDGsの「誰一人として取り残さない」の理念に基づき、生徒たち自らで研究グループを結成し、3月にテーマ披露会を実施しました。

  • 研究内容について話し合ったり、問合せをしたり、試食品を準備したりする様子(R5.6.13)

 6月30日には、2・3年生で横断的に編成された75の班による中間発表会を実施しました。それぞれの班ではこれまで調べてきたことの経過だけでなく、今後の取り組みで進めていきたいことやSDGsを広めていくために実践していきたいことが発表されました。また、この中間発表会を、保護者やお世話になった三重大学の先生方にも公開することができました。さらに、1年生も2・3年生が発表する姿を見ることでSTEPの取り組みについて知るよい機会となりました。

  • 中間発表会の様子(R5.6.30)
  • 中間発表会の様子(R5.6.30)
  • 中間発表会の様子(R5.6.30))

 1年生は、三重大学教育学部中西 良文教授(学校教育)からグループワーキングスキル講座を受講し、今後のグループ活動を進める上での基礎を学びました。また、11月には、大紀町にて校外学習を行い、現地の方から森や川を守る大切さについて話を聞く予定です。
 今後、2・3年生は、10月末の文化祭での最終発表会、1年生は学年内での発表会をそれぞれ実施します。さらに次のSTEPとしての学習を深め、さらなる資質・能力の向上と実践力を身につけさせていきたいと考えています。

グループワークについて学んでいる様子(R5.6.28)

グループワークについて学んでいる様子(R5.6.28)

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