Meiku(地域貢献サークル)

  • 11 住み続けられるまちづくりを
  • 15 陸の豊かさも守ろう
  • 17 パートナーシップで目標を達成しよう

 「三重大学地域貢献サークルMeiku」(以下、Meiku)は平成24年に結成し、三重県各地にて耕作放棄地を活用し農業を行ったり、地域の方と交流できる行事を企画・運営したりしています。現在は、三重県津市白山町上ノ村と三重県度会郡玉城町の2つの拠点で活動しています。

1.三重県津市白山町上ノ村(以下、上ノ村)での活動

 上ノ村は青山高原の麓にあり、ごくありふれた中山間地の農村集落です。現在は集落の高齢化、人口減少、耕作放棄地の増加など中山間地特有の課題が数多くあります。
 Meikuは約7反の耕作放棄地を使い、稲作、畑作、果樹の栽培を行っています。育てたお米、野菜、果樹は道の駅や大学祭にて販売しています。田植えから稲刈りまでメンバーが主体となって行いますが、分からない点は経験豊富な集落の方に聞き、サポートを受けながら行っています。

  • 田植え(R5.5.3)

    田植え(R5.5.3)

 上ノ村ではシカやイノシシによる農作物の被害に悩まされてきました。その状況を受け、集落を電気柵で囲むなど獣害対策を講じてきました。Meikuは、狩猟免許取得の支援や集落の猟師からレクチャーを受けて狩猟を行っています。また、シカ肉、イノシシ肉を使ったジビエ料理のレシピを開発しています。

  • ジビエ料理の開発(R5.3.25)

    ジビエ料理の開発(R5.3.25)

 コロナ禍によって、集落の方と交流する機会が制限されていましたが、令和4年度から住民感情を考慮しながら、感染対策に留意してさまざまな交流を行っております。釣り大会では、竿を集落に自生する竹を加工し、集落の方に教えていただきながら作りました。

 さつまいも堀りでは、子供たちと一緒にいろいろな種類のさつまいもを収穫しました。
集落の子供から高齢の方まで交流することができました。

  • 釣り大会(R4.7.9)

    釣り大会(R4.7.9)

  • さつまいも堀り(R4.10.29)

    さつまいも堀り(R4.10.29)

 Meikuが結成されて令和5年で10年を迎えますが、上ノ村ではこの10年で10世帯減少し、空き家が発生しています。そのうち2軒を改築し、MeikuのOG、OBが6人移住しました。ほかの場所では体験できない生活、集落の方の優しさに惹かれ、移住を決意したそうです。

  • 倉庫の改築(R5.6.4)

    倉庫の改築(R5.6.4)

三重県度会郡玉城町での活動

 上ノ村の行事で出会った方から「担い手がいない柿畑を学生で管理しないか?」とお誘いを受け、令和元年から始めました。上ノ村での出会いが縁で、新たな活動を始めることができました。令和4年は一定量の収穫ができ、大学祭で販売し、購入した方から「とても甘くておいしい」と高評価をいただきました。令和5年で5年目を迎えますが、さらに収量を増やし、販路を広げていきます

  • 育てた柿やお米を大学祭で販売(R4.11.5)

    育てた柿やお米を大学祭で販売(R4.11.5)

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