環境マネジメントシステムの点検・環境内部監査と順守評価

 本学の環境・SDGsマネジメントシステムが、環境・SDGs方針に整合した環境の計画が策定され、それらが適切に実施し維持されて、意図した環境活動の成果が出ているのかを確認するために、環境内部監査を行います。令和4年度の定期環境内部監査は、令和4年7月19日(火)から9月14日(水)にかけて、5学部6研究科と事務部門を合わせた全部局(15部局(環境ISO学生委員会を含む))を対象にシステム監査とパフォーマンス監査を行いました。
 本学の環境内部監査は、環境内部監査員の資格を有する教職員ならびに、教養教育科目「環境内部監査員セミナー」を修了し、環境内部監査員の資格を有する一般学生が実施します。本学の教育機関である特徴を活かし、学生が本学の環境への取り組みを理解し環境活動をする機会を増やすため、積極的に参加していることが大きな特徴です。

1.環境内部監査員の養成および資格付与

 令和4年度の環境内部監査員養成研修は、学生対象の教養教育の授業として後期(令和5年2月14日から17日)の集中講座が開催され6名の学生に環境内部監査員の資格を付与しました。また、教職員対象の研修は令和4年8月25日、26日に実施をして25名に環境内部監査員の資格を付与しました。教職員対象の研修では、コロナ禍対応としてグループワークの研修方式を変更して、感染対策を講じた研修方法をとりました。

教職員対象の環境内部監査員養成研修(R4.8.25)

※令和5年3月1日現在、環境内部監査グループには305名(教職員264名、学生41名)の環境内部監査員が登録されています。本学の教職員の内、約11%(附属施設職員を除くと22%)が環境内部監査員を占めていることになります。また、監査員の資格を持つ卒業生・退職者・異動者はあわせて合計722名の監査員を養成したことになります。学生の在籍は4年間と登録期間は短いため、現在は学生の数より教職員の監査員の比率が多くなっています。

2.環境内部監査

①環境内部監査員の教育研修

 令和4年度は、環境内部監査員を対象にした「環境内部監査員対象研修会」を、令和4年7月17日にオンライン形式の研修を実施しました。研修では、①三重大学環境・SDGsマネジメントシステムについて、②令和4年度環境内部監査の実施について、③「環境内部監査チェックリスト」についての解説を行い、監査員の役割を確認しました。

参考:環境内部監査員のための対策研修で使用したスライド例

②定期環境内部監査

 定期環境内部監査を、令和4年7月19日から9月14日にかけて、5学部6研究科と事務部門を合わせた全部局を対象にシステム監査とパフォーマンス監査を行いました。
 特に、環境ISO学生委員会の監査は、環境担当理事・副学長の尾西理事(当時)が、環境内部監査リーダを務め監査と同時に、学生主体の環境活動にエールを贈っていました。

  • 環境ISO学生委員会の内部監査でリーダを務める環境担当理事(当時)(R4.8.22)

    環境ISO学生委員会の内部監査でリーダを務める環境担当理事(当時)(R4.8.22)

  • 環境ISO学生委員会の内部監査(R4.8.22)

    環境ISO学生委員会の内部監査(R4.8.22)

  • 教育学部の内部監査(R4.7.29)

    教育学部の内部監査(R4.7.29)

  • 医学部の内部監査(R4.7.29)

    医学部の内部監査(R4.7.29)

③環境内部監査の結果

 令和4年度に実施した、定期環境内部監査15部局は、いずれも不適合の指摘はありませんでした。

法令順守(遵守)のためのマネジメントシステム活動と遵守状況

 本学の環境マネジメントシステムでは、本学の「教育・研究・社会貢献・業務運営」の業務について、順守が必要な法規制について調査を行い、法改正の有無などを確認しています。

法律・条例等の特定のプロセス 三重大学環境・SDGsマネジメントシステム 6.1.3 順守義務

法律・条例等の特定のプロセス 三重大学環境・SDGsマネジメントシステム 6.1.3 順守義務

順守評価のプロセス 三重大学環境・SDGsマネジメントシステム 9.1.2 順守評価

順守評価のプロセス 三重大学環境・SDGsマネジメントシステム 9.1.2 順守評価

順守(遵守)の状況

 令和4年度の順守状況は、令和5年3月の時点で全ての環境に関する法規制は順守されていることを確認しています。

順守状況の結果の見直し

 本学の環境マネジメントシステムでは、9.3マネジメントレビューとして最高環境責任者(学長)に順守状況の結果を報告し、改善に向けた活動につなげます。

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